※本件は、終了いたしました。

 
     
     大学院先端医学研究コースに付随して、2月1日より4回にわたり知的財産ミニレクチャーを行います。これは、文部科学省現代GPプログラム(医学研究者・地域医療従事者支援型知財教育)の一環をなすものです。研究者の皆様のご参加をお待ちしております。  
       
     知的財産ミニレクチャーは毎回先端コースの前に15分程度いただき、お話をさせていただきます。短時間ですので、身近でより具体的なトピックスに絞り、各回で完結する内容とします。講義を通じまして、皆様に特許に対する関心を少しでも深めていただければと存じております。どうぞよろしくお願い致します。  
       
    第1回 2月 1日(水) 「大学における研究と特許侵害」  
       
     最近は産学連携や共同研究などが盛んになり、大学やその研究者が特許侵害訴訟に巻き込まれる可能性も十分に出てきました。ここでは浜松医科大学がモデル動物の作成および使用について訴えを起こされた事例を中心に紹介します。関連して「リサーチツール」という、我々にとって身近でありながら特許の世界では特殊な問題についても言及します。  
       
    第2回 2月 7日(火) 「医療技術と特許」  
       
     ペニシリンの発見と実用化にまつわる話などを交えながら、特許の対象になる医療技術について解説します。手術や投薬など、具体的な医療行為に特許がどうかかわるかについて、考察してみたいと思います。  
       
    第3回 2月13日(月) 「PCRと特許」  
       
     現在のあらゆる医療分野の研究・診断において欠かせないPCRの技術に関わる特許の事情を解説します。PCRの特許については数々のエピソードがありますが、最も基本的なロシュ社の特許はごく最近期限切れとなりました。しかし、サーモサイクラーや耐熱性ポリメラーゼ、シークエンシングや検査診断の方法など、PCRの周辺技術に関しては特許がまだ山のようにあり、また新たに生じています。ロシュ社だけでも現在800の特許を有しているようです。  
       
    第4回 3月 1日(水) 「HIVと特許」  
       
     HIV医薬にまつわる世界の特許事情を題材にお話します。出願人の利益をインセンティブとして産業振興のために利用する特許制度は、人命を第一に尊重する治療の現場と一見相容れないようにも見えます。しかし両者は密接に関係し、「特許をとらないと患者は治せない」との表現もなされるくらいです。逆に途上国で蔓延する感染症、あるいは稀少難病など、特許が生かせない場面における創薬事情は深刻と言わざるを得ません。特許は本来属地主義的な色彩が強い制度で自ずから限界もありますが、属地性を超えた様々なレベルで特許を有効に使う工夫も必要かもしれません。  
       
    ● 場      所 : 札 幌 医 科 大 学 記 念 ホ ー ル 2F  
   

● 時      間 : 午 後 6 時 か ら 6 時 15 分 ま で

 
    ● 問い合わせ先 : 事 務 局 学 務 課 主査 (大学院) 内線 2177  
 

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【「医学研究者・地域医療従事者支援型知財教育」に関するお問い合せ】                            札幌医科大学附属産学・地域連携センター 知的財産管理室 (担当 佐々木、澤田)           〒060-8556札幌市中央区南1条西17丁目                                 TEL:011-611-2111(内線番号2107,2108)                                 E-mail:                                 
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