基礎生命科学:1年前期(佐々木,鈴木)
この科目は,高校生物の教育項目のうち特に医学に関連する分野としてホメオスタシスや発生のしくみについて学び,1年後期の人体発生学や解剖学,2年の生理学など医学を学ぶための基盤を作る.講義は,高校生物の内容をベースにしながらも,より高度な内容,特に疾病などとの関連性を含め最新の知見をまじえつつ講義し,医学科目との関連性を強調する.これにより,生物学の知識基盤が,今後の医学科目を学ぶに当たり如何に役立つかを理解させる.具体的な講義内容は,以下に示す.
【生物の概要】【基礎遺伝学】【遺伝子のはたらき】:佐々木
生物を学ぶための基盤を身につける.
【生物を構成する物質】【動物の体内環境の維持】【動物の発生】【動物の反応】:鈴木
生物学の基礎として,ヒトの体内環境を維持するしくみ(ホメオスタシス,循環系,泌尿器系,ホルモンと自律神経,免疫系)について学ぶ.また,細胞・組織・器官・器官系という生命の階層構造や,動物の発生のしくみ,神経系,受容器と効果器,神経回路について学習する(鈴木).
生命科学:1年後期(鈴木)
本講義は細胞生物学の基盤事項,特に生命の基本単位である細胞の構造と機能を学ぶ.また,進化のしくみや進化医学の基本概念を学ぶ.
自然科学実験(生物実験):1年前期(鈴木,佐々木)
いろいろな生物を用いた実験や観察を通して,医学を専攻するうえで重要な生物学的センスや観察力を身につけることを目標とする.分子レベルから細胞・組織レベル,器官・系レベルのまで幅広くいろいろな生物学の実験を行うが,学生各個人が自ら組織細胞の構造を観察し,その機能を考察することにより,生物を理解してもらいたい.分子レベルの実験からは,生命が化学物質で構成されていることを理解し,化学的実験手法が生命の理解に効果的であることを体感してもらう.
また,基礎医学教育課程の組織学や微生物学,病理学などでは,生物顕微鏡を使う実習があり,顕微鏡の仕組みや原理,取り扱い方について十分に熟知しておく必要がある.このため本実験では,生物顕微鏡の仕組みを十分に理解することも目的とし,動植物の標本観察によって顕微鏡の取り扱い方をマスターしてもらう.また,組織構築など生物の形態的特徴を,観察スケッチにより把握し理解する訓練も行う.
発生生物学(第1回のみ):1年後期(鈴木)
第1回講義「動物の発生」
発生学の導入として,多細胞動物の発生の概要と発生過程における細胞の機能分化のしくみを学ぶ(鈴木).
生物学1:1年前期(佐々木,井戸川)
ひとの身体や病気のしくみを理解するのに不可欠な生物学の基盤的知識について講義する.高校生物の学習内容がどのように医学に結びついているのかを含めて丁寧に解説する.
生物学2:1年後期(鈴木,幸野)
大学教養レベルの生物学について講義する.さまざまな生物の生存様式や生存戦略,およびその進化を学び,それがどのように医学・医療に結びついているのかを含めて解説する.
自然科学実験(生物学実験):1年後期(鈴木,佐々木)
生物学における基礎的実験を通し,生物学実験の方法,観察記録,実験結果の整理の仕方を学習する.
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