札幌医科大学附属病院 病理診断科・病理部

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患者様へのお願い

私たちは札幌医科大学附属病院病理部で保管されている病理資料を対象として、個人情報を匿名化した上で、上記のような病理学的研究を行っています。
これらは既存の病理試料を対象とした後ろ向き研究であるため、患者様に新たなご負担は生じません。
研究へのご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

また、研究で得られた新たな成果を患者様の診断・治療に役立てたいといつも考えています。
研究に関するお問い合わせは下記連絡先までご連絡ください。

連絡先:札幌医科大学医学部病理診断学
札幌医科大学附属病院病理診断科
電話: 011-688-9681

情報公開文書

  • 情報公開文書あり

    2010年1月1日~2023年9月30日までの間に札幌医科大学附属病院病理診断科において異型紡錘形細胞/多形脂肪腫様腫瘍(いけいぼうすいけいさいぼう/たけいしぼうしゅようしゅよう)、異型脂肪腫様腫瘍/高分化型脂肪肉腫(いけいしぼうしゅようしゅよう/こうぶんかがたしぼうにくしゅ)、脱分化型脂肪肉腫(だつぶんかがたしぼうにくしゅ)、多形型脂肪肉腫(たけいがたしぼうにくしゅ)、紡錘形細胞/多形脂肪腫(ぼうすいけいさいぼう/たけいしぼうしゅ)の診断を受けられた方へ

    ―「異型紡錘形細胞/多形脂肪腫様腫瘍(いけいぼうすいけいさいぼう/たけいしぼうしゅようしゅよう)の病理診断を正確に行うための病理組織学的研究」へご協力のお願い―
    研究機関名 札幌医科大学附属病院
    研究機関長 土橋 和文
    研究責任者 札幌医科大学附属病院 病理診断科 准教授 杉田 真太朗
    研究分担者 札幌医科大学附属病院 病理診断科 教授 長谷川 匡

    1. 研究の概要
    1) 研究の目的

    札幌医科大学附属病院病理診断科において診断された異型紡錘形細胞/多形脂肪腫様腫瘍の症例を対象に組織学的、免疫組織化学的、およびfluorescence in situ hybridization(フルオレスセンスインサイチュハイブリダイゼーション)による遺伝子学的検討を行い、異型紡錘形細胞/多形脂肪腫様腫瘍の特徴を調べます。また、異型紡錘形細胞/多形脂肪腫様腫瘍と鑑別を要する類似腫瘍である異型脂肪腫様腫瘍/高分化型脂肪肉腫、脱分化型脂肪肉腫、多形型脂肪肉腫、紡錘形細胞/多形脂肪腫の症例も対象に同様の検討を行います。

    2) 研究の意義・医学上の貢献

    異型紡錘形細胞/多形脂肪腫様腫瘍は近年新たに見出された良性の脂肪性腫瘍ですが、その病理診断は難しく、あくまで良性である本腫瘍を異型脂肪腫様腫瘍/高分化型脂肪肉腫、脱分化型脂肪肉腫、多形型脂肪肉腫などの悪性の脂肪性腫瘍から確実に鑑別することは非常に重要と考えられます。そのため、本研究では異型紡錘形細胞/多形脂肪腫様腫瘍とその鑑類似腫瘍ついて詳細な組織学的、免疫組織化学的、遺伝子学的検討を行うことで、異型紡錘形細胞/多形脂肪腫様腫瘍の病理診断をしやすくするための特徴について整理します。
    また、本研究で得られた成果は、札幌医科大学附属病院の患者さんに限らず、広く全国の同じ疾患の患者さんの早期診断、早期治療に貢献できる可能性があります。

    2. 研究の方法
    1) 研究対象者

    2010年1月1日~2023年9月30日の間に札幌医科大学附属病院病理診断科において異型紡錘形細胞/多形脂肪腫様腫瘍、異型脂肪腫様腫瘍/高分化型脂肪肉腫、脱分化型脂肪肉腫、多形型脂肪肉腫、紡錘形細胞/多形脂肪腫の診断を受けられた方が研究対象者です。

    2) 研究期間

    病院長承認後~2025年3月31日

    3) 予定症例数

    2023年10月8日時点で、45例を予定しています。

    4) 研究方法

    2010年1月1日~2023年9月30日の間に当院病理診断科において異型紡錘形細胞/多形脂肪腫様腫瘍、異型脂肪腫様腫瘍/高分化型脂肪肉腫、脱分化型脂肪肉腫、多形型脂肪肉腫、紡錘形細胞/多形脂肪腫の診断を受けられた方で、生検や手術より得られたホルマリン固定・パラフィン包埋組織標本を用いて組織学的、免疫組織学的、遺伝子学的検討を行います。これらの結果、得られたデータをグラフや表でまとめる記述統計を行う予定です。

    5) 使用する試料

    この研究に使用する試料として、すでに保存されているホルマリン固定・パラフィン包埋組織標本を使用させていただきますが、 氏名、生年月日などのあなたを特定できる情報は削除し使用します。また、あなたの情報が漏洩しないよう プライバシーの保護には細心の注意を払います。

    6) 使用する情報

    この研究に使用するのは、大学附属病院のカルテに記載されている情報の中から以下の項目を抽出し使用させていただきます。分析する際には氏名、生年月日などのあなたを特定できる情報は削除して使用します。また、あなたの情報などが漏洩しないようプライバシーの保護には細心の注意を払います。

    ・年齢、性別、腫瘍の発生部位、手術の有無、再発の有無についての情報
    ・腫瘍の放射線画像データ

    7) 試料・情報の利用開始予定日

    試料・情報の利用を開始する予定日は、2024年2月29日です。

    8) 試料・情報の保存、二次利用

    この研究に使用した試料・情報は、研究終了後に研究完了報告書を提出した日から5年間、札幌医科大学病理診断科内で保存させていただきます。電子情報の場合はパスワード等で管理・制御されたコンピューターに保存します。その他の試料・情報は病理診断科内 の施錠可能な保管庫に保存します。なお、この研究で得られた試料の二次利用の可能性はありません。

    9) 試料・情報の管理責任者

    この研究で使用する試料・情報は、以下の責任者が管理します。

    札幌医科大学附属病院 病院長 土橋 和文

    10) 研究結果の公表

    この研究は氏名、生年月日などのあなたを特定できるデータをわからない形にして、学会や論文で発表しますので、ご了解ください。

    11) 研究に関する問い合わせ等

    この研究にご質問等がありましたら下記の連絡先までお問い合わせ下さい。また、あなたの試料・情報が研究に使用されることについて、あなたもしくは代理人の方にご了承いただけない場合には研究に使用しませんので、2024年3月31日までの間に下記の連絡先までお申し出ください。お申し出をいただいた時点で、研究に用いないように手続きをして、研究に用いられることはありません。この場合も、その後の診療など病院サービスにおいて患者の皆様に不利益が生じることはありません。ご連絡頂いた時点が上記お問い合せ期間を過ぎていて、あなたを特定できる情報がすでに削除されて研究が実施されている場合や、個人が特定できない形ですでに研究結果が学術論文などに公表されている場合は、解析結果からあなたに関する情報を取り除くことができないので、その点はご了承下さい。あなたが誰であるかわからない形にして、研究者の集まる学会での発表や、学術論文で公表をしますので、ご了解ください。

    <問い合わせ・連絡先>
    札幌医科大学附属病院 病理診断科
    氏名:杉田 真太朗
    電話:011-688-9681(内線36630)(平日のみ:9時00分~17時30分)
    ファックス: 011-615-1418
    電子メールアドレス: surgpathol@sapmed.ac.jp