第47回 IVR学会総会(JSIR & ISIR 2018)

大谷 緋美 
グランドニッコー東京 台場 2018.5.31-6.2

 

2018年5月31日~6月2日に東京・お台場で開催された第47回IVR学会総会に出席させて頂きました。今回が初めてのIVR学会総会であり、出発の数日前からタイムテーブルを眺めてはどのセッションを聴講しようかとあれこれ考えながら準備していました。普段何度となく訪れている東京ではありますが、お台場はこれまで行く機会がほとんどなかったためちょっとした観光気分を味わうこともできました。
 
 学会会場は決して広くはありませんでしたが、たくさんの参加者で大変賑わっていました。私は、日頃大学で関わらせて頂く機会の多いHCCの治療や救急領域のセッションを中心に聴講させて頂きました。救急の先生方が講演してくださったセッションでは、外傷IVRでピットフォールとなる点や救急医がIVR医に求めることなどを知ることができました。このセッションの会場は多数の立ち見が出るほどの人気で、救急領域のIVRへの関心度の高さがうかがえました。今後、今回とは逆に救急の学会でIVR医が講演をするという計画もあるそうで、外傷IVRにおいては救急医とIVR医が良好な協力関係のもとにそれぞれの専門性を最大限に発揮することが非常に重要であるのだと改めて感じました。この他、膵癌に対する経皮的膵灌流法(現時点では動物実験の段階であるということでしたが)や、副腎腫瘍に対する経静脈的RFAについての発表は、IVR治療の新たな可能性を肌で感じることができ、大変興味深かったです。
 
 また、今年度はISIR同時開催であったため、ほぼ全てのセッションで質疑応答まで英語での発表でした。初めは少しギョッとしたものの、国内の先生方が非常に流暢な英語で発表や座長をされているのを目の当たりにし、「いつかこの学会で発表する機会が頂けた時には、こんな風にカッコよく英語を話したい…」と、IVRとは別の新たな目標がうまれました。
 
 IVRの勉強を始めてまだまだ日が浅い私にとっては大変難しい内容も多かったですが、この度の総会で学んだこと、感じたことを忘れずにこれからも精進していきたいと思います。