前立腺密封小線源放射線療法
当科では前立腺癌に対する密封小線源治療を行なっています。放射線ヨウ素を密封した小さなチタン製カプセルを前立腺の中に50個~100個程度埋め込みます。2005年より本治療を導入し、年間20例前後を治療しています。小線源療法の適応基準は以下のようになります。
【当科での前立腺癌の放射線治療】
1)T因子がT1cまたはT2aである
2)PSAは10ng/ml未満である
3)グリソンスコアが 3+4 または 3+4 である
4)生検陽性率が34%以下である(例:12本中4本が陽性)
5)前立腺の大きさが40cc以下である
【当科での前立腺癌の放射線治療】
1)T因子がT1cまたはT2aである
2)PSAは10ng/ml未満である
3)グリソンスコアが 3+4 または 3+4 である
4)生検陽性率が34%以下である(例:12本中4本が陽性)
5)前立腺の大きさが40cc以下である
以上の基準を満たしている場合は、小線源療法単独治療を行います(投与基準線量160グレイ)。
a)T因子がT3aである
b)PSAは20ng/mL以上である
c)グリソンスコアが4+4以上である
これら3つの基準のどれか一つでも満たす場合は、トリモダリティー治療となります。長期間のホルモン療法と小線源療法(投与基準線量110グレイ)、外照射療法(IMRT平均投与線量45グレイ)を行います。
上記のどの条件にも当てはまらない中間リスクの前立腺がんの場合は、小線源療法と外照射療法の併用療法を行います。通常は短期間のホルモン療法が行われます。
精嚢浸潤が疑われる症例では造影MRIで詳しく検討し、小線源療法を行う場合があります。その場合は連結型線源を使用します。
このように、当科では、小線源療法と外照射療法の併用療法を行うことにより、外照射療法治療単独に比べ、治療効果の上乗せを図っています。
小線源療法の準備として、ます外来で経直腸検査を行い、使用する線源の強度、個数を決定します。また小線源療法は下半身麻酔を必要とするため、事前に麻酔科の受診をお願いしています。
b)PSAは20ng/mL以上である
c)グリソンスコアが4+4以上である
これら3つの基準のどれか一つでも満たす場合は、トリモダリティー治療となります。長期間のホルモン療法と小線源療法(投与基準線量110グレイ)、外照射療法(IMRT平均投与線量45グレイ)を行います。
上記のどの条件にも当てはまらない中間リスクの前立腺がんの場合は、小線源療法と外照射療法の併用療法を行います。通常は短期間のホルモン療法が行われます。
精嚢浸潤が疑われる症例では造影MRIで詳しく検討し、小線源療法を行う場合があります。その場合は連結型線源を使用します。
このように、当科では、小線源療法と外照射療法の併用療法を行うことにより、外照射療法治療単独に比べ、治療効果の上乗せを図っています。
小線源療法の準備として、ます外来で経直腸検査を行い、使用する線源の強度、個数を決定します。また小線源療法は下半身麻酔を必要とするため、事前に麻酔科の受診をお願いしています。
入院は以下のように3泊4日となります。
火曜日:午前中に入院して頂きます。午後から下剤を服用して頂きます。
水曜日:小線源療法を行います。所要時間は3時間程度です。専用の病棟で1泊します。
木曜日:一般病棟に戻り、レントゲン検査、CT検査後に尿道カテーテルを抜きます。
金曜日:退院となります。ご家族と一緒に検査結果、今後の経過観察についてお話し致します。患者カードをお渡し致します。
<外照射療法を併用する場合>
小線源療法後1か月の時にCT検査を行い、外照射の治療計画を行います。外照射は25回(1日1回、週5回)となります。小線源療法後2か月以内に外照射療法を開始致します。外照射はIMRTで行い、平均線量45グレイ(1回1.8グレイ)の治療をおよそ5週間かけて行いますが、小線源療法の投与線量により増減致します。
前立腺癌に対する小線源治療を希望される方は、泌尿器科主治医の先生とご相談の上、地域連携室を通して放射線治療科受診の手続きをお願いしております。