平成20年11月7日(金) 帯広畜産大学原虫病研究センターPKホールで行われました、「医工農連携セミナー」で、石埜正穂副所長と本学医学部分子医学研究部門の加藤和則准教授が発表を行いました。

 
       
     札幌医大、北見工大、帯広畜産大の研究者が一同に会し、「癌研究」をテーマにセミナーを実施しました。  
  帯広畜産大の嶋田教授からは「伴侶動物におけるガン治療の現状とこれから」というタイトルでイヌやネコといったペット(伴侶)動物のガン治療の現状について、獣医臨床の現場からの報告が、また、北見工大の山岸教授からは「伝統医学とバイオメディカル技術による生活改善食品の開発」というタイトルで、伝統食品に見られる抗ガン作用などの研究と産学連携による商品化についての報告がありました。
     本学の分子医学部門の加藤准教授は「がん免疫を土台とした学学融合および産学連携研究」というタイトルで、分子医学研究部門の高性能癌標的抗体の研究内容から、産学連携の展望について報告がありました。癌研究について、獣医学、農学、工学、医学と様々な視点からの報告があり、大変興味深い内容となりました。 また、本セミナーでは知財教育の一環として、 センター副所長の石埜准教授から「ライフサイエンス系の特許について−札幌医科大学の事例に触れながら」というタイトルで理系の研究者に必要な知財の基礎知識について、具体的事例を挙げながら説明頂きました。  
     本セミナーの主たる参加者は帯広畜産大の学生、教職員であったことから、ライフサイエンス系の知財の取り扱いについて、 3大学の有意義な情報交換の場となりました。  
【※本セミナーについて】
     2006年に帯広畜産大と本学は「学術交流セミナー」を帯広で実施し、免疫をテーマに両大学の先生方に講演いただきました。また、帯広畜産大と北見工大は毎年農工連携セミナーを実施しており、今回は帯広の呼びかけで3大学共同での初の試みが実現しました。癌を切り口にそれぞれの大学が独自の視点から研究を進めていることがよくわかるセミナーとなりました。今後もこうした取り組みを進め、異分野連携の実を挙げるようサポートしていきたいと考えております。  
         
   

  

 
   

 

 

 
        ◆ 日時: 11月7日(金)14:00〜17:00  
       ◆ 場所: 帯広畜産大学原虫病研究センターPKホール  
       ◆ プログラム:   
   
伴侶動物におけるガン治療の現状とこれから

帯広畜産大学 臨床獣医研究部門  教授 嶋田照雅 先生

がんを免疫を土台とした学学融合および産学連携研究

札幌医科大学医学部分子医学研究部門 准教授 加藤和則 先生

伝統医学とバイオメディカル技術による生活改善食品の開発

北見工業大学 国際交流センター長 教授 山岸 喬 先生

ライフサイエンス系の特許について−札幌医科大学の事例に触れながら−

札幌医科大学附属産学・地域連携センター 副所長 石埜正穂 先生

 
       ◆ 主催: 帯広畜産大学地域共同研究センター  
               北見工業大学地域共同研究センター  
               札幌医科大学附属産学・地域連携センター  
   

 

   

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