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会   告

37回日本腹部救急医学会総会のご案内
(第4次)

37回日本腹部救急医学会総会を下記の要領で開催いたします。奮ってご参加下さいますようご案内申し上げます。

会 期: 平成13913()14()

会 場: 京王プラザホテル札幌

060-0005 札幌市中央区北5条西7丁目

TEL 011-271-0111               FAX 011-271-1488


特別講演

北海道大学低温科学研究所附属流氷研究施設長
教授 青田昌秋 先生

「白い海、凍る海−オホーツク海のなぞ−」

 

招待講演
Professor Achilles A. Demetriou, MD, PhD, FACS
Chairman, Department of Surgery
Esther & Mark Schulman Chair in Surgery and Transplantation Medicine
Cedars-Sinai Medical Center
"Liver Failure and Artificial Liver"


招待講演 

東京大学大学院医学系研究科・医学部

分子予防医学講座

教授 松島綱治 先生

「ケモカインから観た生体防御反応分子機構」

 

会長講演

肝・膵の救急疾患の診療と研究

「肝・膵の救急疾患の診療と研究 -EBMから分子生物学まで- 」

 

シンポジウム(公募)

 1.    重症急性膵炎の重症度判定と治療方針

重症急性膵炎はいまだに死亡率の高い腹部救急疾患の一つであり、的確な重症度判定とそれに基づく治療方針の標準化が望まれる。近年本邦では小川班から、重症化の予知、早期重症化対策、後期重症化対策、内視鏡的乳頭処置等についての報告がなされているが、この他に種々の重症度判定基準があり、その有用性と問題点、EBMからみた各種治療法の評価などについて論じていただき、今日における重症急性膵炎診療の在り方をまとめていただきたい。

 2.    ショックをともなう腹部救急疾患の治療戦略

ショックから急性臓器不全に至る過程においてはホメオスターシスの破綻、とりわけ神経、内分泌、循環、代謝、免疫系の破綻が鍵を握るとされている。したがって、ショックに対する治療はこの5つの機能をまず正常に回復せしめることが基本となる。ここでは腹部救急疾患成因別に特徴的なショックの病態を明確化し、それに対する治療戦略を論じていただきたい。

 3.    肝胆膵手術後の腹部感染症にともなう腹部救急疾患に対する治療方針

肝胆膵領域では術後の腹部感染症を伴った場合、敗血症、吻合部離開、仮性動脈瘤などを併発し、致命的となることがある。このような場合に、腹部合併症に対する緊急対応が要求され、高度のIVR技術や外科的対応時の再建ルートを含めた手術々式の工夫、周術期の感染対策を含めた患者管理が必要となる。今回、肝胆膵領域手術後の腹部感染症に対する治療方針や治療上の工夫について論じていただきたい。

パネルディスカッション(公募)

 1.    古くて新しい概念:Damage control surgery(DCS)・Abdominal compartment syndrome(ACS)と腹部救急疾患

大量出血を呈する重症外傷患者に対する治療戦略として、まずは止血操作のみを行い、可及的早期の集中治療により生理学的回復を図った後、二期的に損傷臓器の解剖学的修復を行うDamage control surgery(DCS)が提唱されている。一方、DCS後にはガーゼパッキングや後腹膜血腫などにより腹腔内圧が上昇し、換気障害、腎血流量低下、心拍出量低下などを主病態とするAbdominal compartment syndrome(ACS)をしばしば合併するといわれている。本パネルディスカッションではDCSの意義と実際の治療成績あるいはACSの病態と診断、治療法などについて討論していただきたい。

 2.    小児腹部救急疾患をめぐる諸問題

小児の腹部救急疾患に対する外科治療においては成長過程を考慮した臓器温存・再建手術を心掛けることが要求される。最近では鏡視下手術、内視鏡的治療、Interventional radiologyなどが導入されつつあるが、通常の開腹手術と比較した場合の利点や意義がいまだに不明確である。また、「児童虐待」による腹部外傷も社会問題化しつつあるが、医学的見地から充分に論じられていないのが現状である。そこで本パネルディスカッションでは、これらの小児腹部救急疾患をめぐる諸問題について幅広く論じていただきたい。

 3.    腹部実質臓器損傷の診断と治療方針

腹部実質臓器(肝臓、膵臓、脾臓)破裂の主な原因として外傷性損傷と腫瘍による破裂などが挙げられる。両者の基本病態はまったく異なるが、いずれも致死的な腹腔内出血を生じることがあり、緊急止血の是非が短期予後を左右することとなる。一方、現実にはTAEなどの保存的治療と外科的治療の選択に迷いを生じることも少なくなく、どのような場合にどの治療法を選択すべきか、それぞれの適応と有効性、問題点などについて論じていただきたい。

 4.    腹部救急疾患治療における輸液および生体サポートシステム設置管理上の諸問題

腹部救急疾患診療にあたっては点滴ルート、経腸栄養チューブ、気管内挿管チューブ、ドレナージチューブ、CHDFの脱送血ルートなど生体をサポートする様々なシステムが設置されることとなる。しかし、治療期間の延長に伴いこれらサポートシステムの感染、自然抜去あるいは破損などがインシデントとして生じうる現象がある。本パネルディスカッションでは重症患者の管理に欠くことのできない生体サポートシステム設置・管理上の諸問題発生防止のための工夫あるいは発生後の対策について論じていただきたい。

ワークショップ(公募)

 1.    腹部救急診療における分子生物学的研究

近年、急性の侵襲(手術・感染など)の病態を巡って活性酸素、NO、サイトカインなど各種メディエーターの動態に関する精力的な研究が進められ、さらにアポトーシスの概念も加わり、病態解明は新たな展開を迎えつつある。このように分子生物学研究手法の飛躍的発展により種々の病態が分子レベルで解明されつつある。21世紀を迎え、画期的な基礎的研究に加え腹部救急診療における分子生物学的診断と治療への臨床応用可能性の現況を把握し、その意義と有用性および今後の展望について論じていただきたい。

 2.    重症基礎疾患を有する高齢者腹部救急疾患の治療方針

高齢者腹部救急疾患の治療を開始する際には重要生命臓器に対し十分な配慮のもとに、迅速な治療方針の決定が要求され、複数の診療科にまたがる専門医による協力体制が必要とされることがある。とりわけ重篤な基礎疾患を有する場合には、全身的要因やQOLに配慮した患者個別の病態に応じた治療が必要となる。本ワークショップでは重症基礎疾患を有する高齢者腹部救急疾患の治療方針について論じていただきたい。

 3.    腹部救急領域における新しい画像診断法

近年、helical CT、MRI、color doppler USなど新世代の画像診断機器が続々と登場し、迅速かつ非侵襲的な診断と病態評価が可能となってきた。そこで、腹部救急領域における新しい画像診断法の実際と各種病態に特徴的な所見を提示し、その有用性と今後の課題について論じていただきたい。

 4.    腹部救急疾患に対する鏡視下手術の現況とpit-fall

手術手技の向上や関連機器の進歩などにより、鏡視下手術の適応は腹部救急疾患領域において拡大しつつある。一方、その治療成績や安全性についてはいまだ確固たる評価が定まっていない。そこで、腹部救急疾患に対する鏡視下手術の現況を解説していただくとともに、pit-fallに陥った症例を呈示していただき今後の対策について論じていただきたい。

 5.    腹部救急疾患治療時の腹壁開放創に対するベッドサイド管理の工夫―予防と対策―

腹部救急疾患の外科治療においては、創感染や腹腔内膿瘍などの合併によりしばしば腹壁離開を生じる。また、重症急性膵炎などの特殊病態に対しては積極的にopen drainageを行うことがあり、その治療後の創部に対する対応が要求される。これらの腹壁開放創に対する管理上の問題点について論じるとともに、各施設の特徴ある予防あるいは発生後対策としての工夫について紹介していただきたい。

診療と研究のトピックス(公募・推薦)

腹部救急に関連するupdateな演題を希望します。

一般演題(公募)

その他、腹部救急に関連する演題を広く募集いたします。          

 

なお、本会は日医生涯教育講座に認定(3単位)されています。





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