皮膚潰瘍

床ずれや放射線潰瘍などの難治性の皮膚潰瘍も扱っています。
手術によって皮膚潰瘍を治すだけでなく、傷が治りづらい原因を見つけ出し、それを排除することにより、少しでも早く傷が治るようにします。

褥瘡(床ずれ)

典型例
  • 褥瘡(床ずれ)の画像
    左踵部褥瘡
  • 褥瘡(床ずれ)の画像
    仙骨部褥瘡
病気による長時間臥床や脊髄損傷により車椅子生活をおくるなど自分自身で体位の変換が不可能な患者さんによく見られます。
骨突出部の皮膚や皮下組が自分の体の重さで圧迫されることで血流の低下するため、皮膚潰瘍や壊死が起こってしまう状態です。
好発部位として、肩甲部、仙骨部、坐骨部、踵骨部があります。
褥瘡に対しては、何よりも除圧が大切です。
通常、圧迫の継続時間を2時間以内にとどめれば発生を予防できるとされています。
治療の基本は、褥瘡部への荷重を軽減して血流の改善を図ることです。
2時間毎に規則的な体位変換を行い、褥瘡創面が長時間ベットと接触しないようにします。
エアーマット、ウォーターベットあるいはエアーフローティングベッドを使用して荷重の分散を図ることも有効です。
全身性の病気があって、栄養状態が悪い場合などはきずの治りが悪くなるため、栄養の改善を図ることも重要です。
難治性の場合には、手術を行うこともあります。

放射線潰瘍

典型例
  • 放射線潰瘍の画像1
    背部放射線潰瘍
  • 放射線潰瘍の画像2
    胸部放射線潰瘍
直腸癌や乳癌などの放射線治療により、皮膚に潰瘍が出現することがあります。
これは放射線治療の直後だけではなく、何十年も経ってから出現することもあります。
潰瘍部分だけではなく、放射線を照射した周囲もダメージを受けていることが多いので、手術を行う必要があります。 

その他の難治性潰瘍

手術後の創感染や難治性皮膚潰瘍などに対しても、治療を行っております。
また、糖尿病や血管の病気により下肢の血流低下を起こし、難治性の皮膚潰瘍を起こすことがあります。