第33回体液・代謝管理研究会年次学術集会

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会長挨拶

来年の第33回体液・代謝管理研究会年次学術集会は、2018年1月27日(土)に札幌医大臨床研究棟の講堂で開催させていただくことになりました。

本年も行われましたが、学術研究会はやはり研究成果を発表していただく一般演題が最も重要と考えており、来年も一般演題を募集しようと思っています。多くの演題を期待しております。
さて、私が麻酔科を目指した頃は、サードスペスースなる概念があり、腹部外科では大量の晶質液を輸液する管理法が主流でした。
最近では、制限輸液法や目標指向型輸液管理法なども検討され、患者の予後改善にも大きく貢献しています。
晶質液も乳酸リンゲル液から酢酸リンゲル液、そしてマグネシウムやブドウ糖負荷の有用性も検討され、製品も多様化しています。
さらに、膠質液に至っては、ようやく現存するHES製剤では最も効率と安全性が検討されたものが日本でも使用できるようになりました。
本大会では、今一度周術期の輸液管理に関する概念を整理したいと思っています。
また最近では、内皮とくにグリコカリックスの役割、さらに炎症が循環管理に及ぶす影響についても詳細に検討が加えられているようです。
そのような教育講演も検討しています。
周術期といえば、救急医療や集中治療も重要です。
そのような場ではどのような輸液管理が検討されているでしょうか?
そのあたりの話題も伺ってみたいと思っています。

長い歴史をもつ本研究会も、海をわたって主催するのは初めてのことかと思いますが、多くの関係者にご参加いただき、活発にご議論いただければと思います。
1月下旬の札幌はとても寒い時期ですが、魚介類やジンギスカンはもちろん、ラムしゃぶ、ラーメン、スープカレー、スイーツもお勧めです。
是非、研究会で勉強した後は、北海道を丸ごとご堪能ください。
「おもてなし」の気持ちでお待ちしております!

札幌医科大学医学部麻酔科学講座
山蔭 道明
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