Doctor's Voice ベテラン・若手婦人科医の声

産婦人科を選んだ理由は？

学生時代に漠然と手術ができる科に進みたいとは考えていました。いざ実習が始まると、初めて見た帝王切開の迫力に圧倒されました。
スピード感や出血量など他科の手術では経験したことがない臨場感に興奮しっぱなしでした。

そこから産婦人科を魅力的だと感じ始め、帝王切開や婦人科手術は今ももちろん好きですが、経膣分娩や出産後の両親の幸せそうな表情を見て、産婦人科の道に進むことを決めました。

また、産婦人科では女医希望の患者さんも多く、女医であることがネックにならないのも魅力だと感じています。

私は研修医２年目に第一子を出産し、今は夫と子供と３人暮らしで日々の診療にあたっています。

現在勤務している病院は産婦人科医師３名体制で、当番はほぼ均等に割っています。夫の仕事を調整したり、子供の急な発熱等にもある程度対応できるように、ベビーシッターや病児保育なども利用しながら働いています。
最初はフルタイムで復帰するのは厳しいかもと思っていましたが、いろいろな制度や家族の協力もあり外来も手術も何とかこなしています。

完全に当番制なので、オフの日は子供との時間も十分に取ることができます。
夜中のお産や手術で疲れて帰っても、子供の顔を見ると本当に癒やされます。

現在の産婦人科医の生活、子育てとの両立は？

学生・研修医の皆さんへメッセージを

産婦人科は緊急性の高い疾患や当番も多く、忙しいというイメージが強いかもしれません。確かに楽な科ではありませんが、
その分やりがいや達成感があり、毎日充実しています。
患者さんに「また先生に診てもらいたい」と言われたときは本当にこの道に進んで良かったと思いました。

また、産婦人科は妊娠･出産に関して寛容で、産前産後も大きなストレスなく仕事ができます。
育休復帰後はフルタイムで働く人もいますが、もちろん時短勤務している人もいます。

進路や将来のライフワークバランスに悩んでいる学生や研修医の方、当医局はママさん医師が多数在籍しており、
色々な働き方をしているので、きっと自分に合った働き方が見つかると思いますよ。