ご挨拶

 本講座は、1950年札幌医科大学の創立とともに生化学講座として開設され、その後1968年に生化学第一講座、2008年に現在の医化学講座と名称が変更されました。初代 大野公吉教授、第2代 秋野豊明教授、第3代 黒木由夫教授と、一貫してタンパク質、脂質など生体分子の物性及び機能制御機構を解明し、病態形成のメカニズムを明らかにしてまいりました。
 現在の研究テーマは、がんの病態生化学(EGFRなどの受容体分子の構造と機能、糖鎖の機能解析)や生体防御・自然免疫の分子機構(肺サーファクタントなど生体防御レクチンの構造と機能および感染症に対する防御機構など)が中心ですが、いずれも病態に関係するタンパク質、糖質、脂質を分離精製し、構造と機能を検討するといったいわゆる生化学的な解析を特色としております。
 医学の進歩には、病態の解明を目指した基礎研究が必須です。医学部の学生の皆さんには、基礎医学でも臨床医学でも一生のうちに研究をする期間を作ることを強くおすすめしております。一人でも多くの皆さんに研究に興味を持っていただき、できればわれわれの医化学講座にも興味を持っていただき、共に何かを「発見」する機会があればと願っております。 札幌医科大学医学部医化学講座
教授 高橋 素子