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第14回 国際ウイルス学会の報告


岡 智一郎(国立感染症研究所 ウイルス第2部)


第14回 国際ウイルス学会は8月10日から8月15日の間、トルコ、イスタンブールにて開催された。今回は下痢症ウイルスのうち、ノロウイルス、サポウイルス、アストロウイルスに関する演題(口演、ポスター)からいくつかを選んで紹介する。

「caliciviruses and astroviruses」のセッションでは以下の演題があった(発表順)。

   「Emerging viruses」のセッションでは、新たなアストロウイルスの検出に関して以下の演題があった。

下痢症のうち、ウイルスや細菌など原因が特定されているものは約60%で、残り40%は原因不明とされる。今回のFinkbeiner Sの報告は未同定の下痢症ウイルスがまだ潜んでいる可能性を強く示唆するものとして興味深い。

なお、次回の本学会は2011年9月11-16日に日本(札幌)で開催される。


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