教授挨拶

ご挨拶

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教授 宮﨑 晃亘
札幌医科大学医学部口腔外科学講座のウェブサイトをご覧いただき有り難うございます。2018年(平成30年)11月1日付けで、平塚博義名誉教授の後任として第6代 口腔外科学講座教授ならびに附属病院歯科口腔外科の診療科長に就任いたしました。

歯科口腔外科は歯・顎(あご)・口腔領域に発生する異常や疾患を扱う外科系の診療科でありますが、手術だけではなく内科的治療が主体となる様々な口腔領域の病変も診療範囲としております。対象疾患は、良性腫瘍・悪性腫瘍(口腔がん)、顎変形症(顎の変形・奇形)、智歯(親知らず)の抜歯、炎症・嚢胞性疾患、外傷、唾液腺疾患、顎関節疾患など多岐に渡ります。専門性が高く集学的治療を要する口腔がんをはじめ顎変形症や顎顔面外傷の治療においては、患者さんの状態や多様化するニーズに合わせて最善・最適な治療法を提供できるよう、院内各診療科・各部門と連携してチーム医療を実践しております。

一方で、次世代を担う臨床医の育成は大学病院の重要な使命の一つであります。当講座・診療科では関連専門学会の認定医、専門医、指導医を多数擁しており、実践的で内容の濃い卒後教育、診療が可能な体制を整えております。日進月歩で発展する歯科口腔外科医療の知識・技術を患者さんに還元できるよう、日々研鑽を積んでおります。

研究面では伝統的に口腔がん研究が活発に行われ、臨床現場に直結する成果を挙げて参りました。基礎研究、臨床研究ならびに両者の橋渡し研究を継続的に行い、新しい診断法や治療法の開発に取り組んでおります。今後さらに学内外機関との共同研究や人的交流も促進させ、臨床と研究の成果を北海道から全国、世界に発信したいと考えております。

高難度の歯科口腔外科疾患に対して最先端の医療を提供する高次医療機関としての役割を果たすだけではなく、近隣医療機関との連携・協力により地域医療にも貢献して道民の口腔の健康増進にも努めて参ります。今後とも皆様からの暖かいご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。


札幌医科大学医学部口腔外科学講座
教授 宮﨑晃亘