現在の脳神経内科は問診と神経症候学に基づく神経学的診断法が中心的役割を果たす伝統の重んじられる臨床科である一方,難治性神経疾患や高次脳機能のメカニズムの解明といった神経科学の先端的な課題を担う研究科という側面も持っています。
脳神経内科学の普及と発展は、これからの少子高齢化社会が豊かに発展するには必要不可欠な分野です。これからの札幌医大神経内科講座は、当科開設以来の伝統を大切にトップレベルの臨床を維持しながら、研究面では現代神経科学の成果を取り入れ、「治る脳神経内科」を目指していきたいと考えています。