平成19年度 現代的教育ニーズ取組支援プログラム(地域広域型) 「双方向型医療コミュニケーション教育の展開」 〜多職種参加型「メディカル・カフェ」の開設による地域医療の向上を目指して
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文部科学省
 
札幌医科大学
 
北海道医療大学
 
 
 
 
 
取組の内容
選定理由
 
 本取組は、北海道の広大な地域医療に責務を負う公立札幌医科大学が私立北海道医療大学とともに、過疎地に住む住民の抱く医療に対する不安や、将来過疎地 医療に直接関与する医療関連学部学生の不安に対応するために、科学技術コミュニケーションを導入したカリキュラムを確立しようとするものです。
 「医療コミュ二ケ−ションプログラム」を学生の医療教育カリキュラムに導入するとともに、実践の場として、「メディカルカフェ・北海道」を設置し、学生 に双方向型・対話型コミュニケーションの意義、重要性を認識させ、コミュニケーション能力の向上を図るとともに、中学・高校生、地域住民の医学・医療リテ ラシーの向上および正確な医療情報の普及を推進することによって、地域医療の発展に資するプログラムであり、高く評価されます。  本取組を通して、医療教育における双方向性コミュニケーションのカリキュラムの確立に資するとともに、「メディカルカフェ」の実践によって、地域との交流や地域医療への貢献が期待されます。
取組の趣旨と目的
 
 本取組は、札幌医科大学と北海道医療大学が連携し、それぞれが有する教育・研究資源を活用し、北海道の地域医療の課題解決に向けた実践的教育プログラムで ある、具体的には、科学技術の研究内容や意義を一般市民に分かりやすく伝える「科学技術コミュニケーター養成プログラム」を医療人版として各学部の教育プ ログラムに取り入れ、双方向型の医療コミュニケーション能力を身につけさせると共に、積極的に地域医療に貢献する医療人の育成を目的とする実践型教育プロ グラムを構築する。
 このプログラムの実習の場として、両大学の学生自ら企画・実践する「メディカルカフェ(※1)・北海道」の定期的な開催を行う。これは、市民と科学者をつなぐ場である「サイエンスカフェ(※2)」と同様に、広大な医療圏を抱える北海道の住民と医学部をはじめとする各学部の学生を双方向型医療コミュニケーションでつなぐ場でもあり、本取組の根幹を成すものである。
※1)「メディカルカフェ」とは、本取組の造語でサイエンスカフェの医療人版を意味する。
※2)「サイエンスカフェ」とは、市民と科学者の間での科学技術コミュニケーションを図る場 であり、欧米では大学の教育プログラムに組み込まれている。実施にあたっては、研究者から一方的に話を聞くだけではなく、参加者からの意見や質問を受け、 対話を通して科学について語り合う形式をとる。
養成する人材
 
目 的
内 容
対 象 者
(1)
臨床対応能力をもつ人材
 それぞれの立場の医療従事者として、患者との間での双方向的医療コミュニケーションの実践と円滑化の能力を有し患者の病状を的確かつ迅速に把握することができる。
患者等
(2)
予防医学や健康づくり
情報の発信能力をもつ人材
 再生医学等の先端医療や地域ニーズの高い介護予防などの内容について、地域住民にわかりやすく伝える能力と共に、道民の健康増進や予防医学の普及・実践等の医学・医療リテラシー向上を担う高い問題解決能力を有している。
地域住民
特に中高齢者層
(3)
医学・医療情報の
発信能力をもつ人材
 医学、医療研究者としても、医科、医療系大学における基礎研究の内容や、成果の意義などを道民へわかりやすく説明する能力を有している。
  特に既存のマスメディア(一方向性の情報伝達)のみに依存せず、様々な双方向型の医療コミュニケーションを駆使することにより、大学の成果と地域社会への波及展開をはじめ、正確な医療・健康情報の道民への発信・提言の能力を有する人材の養成を目的とする。
中・高校生

一般道民

取組の概念図
 
取組の概念図イメージ
「医療」と「科学技術コミュニケーション」
 
「医療」と「科学技術コミュニケーション」イメージ