札幌医科大学 医学部 麻酔科学講座 │ 安全で質の高い麻酔科医療の提供、世界に通用する麻酔科医の育成

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緩和医療学 │ 札幌医科大学 医学部 麻酔科学講座

緩和医療学講座(以下当講座)は、平成20年度に(株)アインファーマシーズの全面的なバックアップにより札幌医科大学内に寄付講座として誕生しました。
「緩和」と聞くと未だに終末期を想像する方も多いと思いますが、現在は、そのような考えだけで行っている医療ではありません。
確かに治療を対象とした医療ではありませんので後ろ向きにとらえられがちですが、逆に、ともすれば「治療・治癒」という名のもとに切り捨てられてきた様々な症状、または、患者・ご家族の様々なニーズに焦点を当て、このような問題に答えて行くことによって、がん医療全体の質を向上させていくものです。
この考えに基づき、札幌医科大学附属病院では、平成19年に腫瘍診療センターを開設し、「緩和ケア管理室」を立ち上げました。この緩和ケア管理室内に入院患者さまを対象とした「緩和ケアチーム」が属しています。
緩和ケアチームは、治療と緩和が両輪となってより質の高いがん治療を提供できるように、がんの早期から関わる「緩和」の象徴として活動を続けていますが、当講座は、この緩和ケアチームと連携をとりながら、実際に緩和ケアチームが患者さまに提供している緩和ケアの技術に学際的裏付けを与えたり、新たな技術の展開に関わったりしています。
また、当講座では緩和ケアチームと相互連携することでより質の高い緩和医療提供に尽力しているだけでなく、医学部学生および大学院生への医学教育、卒後医師向け緩和ケア研修会開催、一般市民公開講座を通じて緩和医療の普及を図るなど社会貢献にも努めています。
さらには、当講座の斬新な取り組みとして療養中の患者さま、ご家族、ご遺族の心の痛みや社会的ケアを目指し、緩和ケア・がん相談お話サロンも開催しています。
治療や医療に関するご質問にお答えできるわけではありませんが、緩和ケアに関する情報収集やリラックスできる場の提供をしています。
専門スタッフも配置していますので、こちらもご気軽にご利用ください。

緩和ケア管理室

緩和ケア イメージ 札幌医科大学附属病院では2007年10月の腫瘍診療センター開設にともない、センター内に緩和ケア管理室を設置しています。
サービスの内容は大きく2つに分かれており、入院されている患者さまに対して緩和ケアを提供する「緩和ケアチーム」と、外来にいらっしゃる患者さまに対して緩和ケアを提供する「緩和ケア外来」となっています。
当院における緩和ケアチームは、がん対策基本法が施行される5年も前から本格的な活動を始めており、全国的にみても非常に早い時期から緩和ケアケアを提供している病院ということが言えます。
活動当初は、「緩和ケア=終末期医療」との誤解も多くありましたが、現在は早い病期(診断時)から緩和ケアを依頼されることも多くなり、2002年からの活動が院内に浸透し認知されてきているものと考えています。
現在、1日20~30名の患者さまの診療(平成22年の一日平均診療数 29。6人/日)にあたっており、患者さまが安心して治療に取り組めるよう、痛み、吐き気、不安、不眠など様々な症状の緩和に努めています。
構成メンバーは、身体症状緩和を専門とする麻酔科医師2 名、精神症状緩和を専門とする精神科医師1名、がん性疼痛看護認定看護師1名、カウンセリングを担当する臨床心理士1名、専任の薬剤師2名、グリーフケア・家族ケアを専門とするソーシャルワーカー1名がコアメンバーとなっています。
また、場合によってはチームメンバー以外の専門家にも応援を依頼する形をとるなど、緩和ケアの多様性と緩和ケアチームへのさまざまな要求に応じられるように、多職種チーム医療を行なっています。 従前、緩和ケアとは、「治癒を目的とした治療が有効でなくなった患者さまに対する積極的な全人的ケア、包括的ケアである」と考えられてきましたが、現在では、治療と症状コントロール(緩和)が両輪となってより質の高いがん治療を提供することが求められるようになってきています。
「がん」と診断された早期から緩和ケアは提供可能ですので、何かお困りの点がありましたら、ご気軽にご相談いただければと考えています。

札幌医科大学附属病院 緩和ケア外来

札幌医科大学附属病医院 緩和ケア外来 写真札幌医科大学附属病院では2007年10月の腫瘍診療センター開設にともない、センター内に緩和ケア管理室が設置され、外来にいらっしゃる患者さまに対して緩和ケアを提供する「緩和ケア外来」を開設しております。
緩和ケアは、痛み・吐気などの身体症状、不安・抑うつ・不眠などの精神症状を中心とする苦痛症状の緩和およびこころのケアを中心とする医療です。
現在、緩和ケア外来は月曜日~金曜日まで麻酔科(ペインクリニック)外来内で診療しており、初診受け付けは8時45分から11時までの午前中診療となっています。
外来では麻酔科医師が身体症状のコントロールや医療用麻薬の調節および処方を中心に行っており、精神症状の緩和が主に必要な場合は、別枠で、緩和ケアチーム精神科医師に診察依頼することになります。
当外来は開設してまだ2年程しか経過しておらず、少し特殊な形となっていますが、金曜日午前の診療は緩和ケア専門の渡辺昭彦医師が担当しています。何かお困りの点がありましたら、ご気軽にご相談ください。
現在、緩和ケアは急速な広がりを見せており、より早期から緩和医療を導入することで、治療と緩和が相補的に質の高いがん医療を提供することが可能になると考えられるようになってきています。
今後、「在宅医療」を推進するためにも患者さまの症状緩和は大切な要素で、徐々にニーズが増すものと思います。
最近では、緩和医療学寄付講座と連携して患者さまだけでなく患者・家族ケアにも力を入れておりますので、合わせてご利用ください。

緩和ケア外来診療医(2015年度)

月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日
岩崎 創史(講師)
高橋 和伸(助教)
岩崎 創史(講師)
高橋 和伸(助教)
高橋 和伸(助教) 岩崎 創史(講師)
高橋 和伸(助教)
岩崎 創史(講師)

※ 初めて受診される方の受付時間:午前8時45分~午前11時
※ 出張、緊急手術などで担当が変更になることをご了承ください。