【研究成果】医学部消化器内科学講座 仲瀬裕志教授が共著者をつとめた論文が The Lancet Gastroenterology & Hepatologyに掲載されました
医学部消化器内科学講座 仲瀬裕志教授が共著者をつとめた論文がThe Lancet Gastroenterology & Hepatologyに掲載されました。
掲載誌
The Lancet Gastroenterology & Hepatology (2023 September 5; Online ahead of print.)
著者
Séverine Vermeire, Silvio Danese, Wen Zhou, Dapo Ilo, Justin Klaff, Gweneth Levy, Xuan Yao, Su Chen, Yuri Sanchez Gonzalez, Xavier Hébuterne, James O Lindsay, Peter D R Higgins, Qian Cao, Hiroshi Nakase, Jean-Frédéric Colombel, Edward V Loftus Jr, Remo Panaccione
論文タイトル
Efficacy and safety of upadacitinib maintenance therapy for moderately to severely active ulcerative colitis in patients responding to 8 week induction therapy (U-ACHIEVE Maintenance): overall results from the randomised, placebo-controlled, double-blind, phase 3 maintenance study
論文概要
ウパダシチニブはJAK阻害薬の一つであり、中等度から重度の活動性潰瘍性大腸炎の治療薬として承認されています。3つの第III相試験(U-ACHIEVE寛解導入療法試験、U-ACCOMPLISH試験およびU-ACHIEVE維持療法試験)の結果から、中等度から重度の活動性潰瘍性大腸炎の患者に対する、ウパダシチニブ45㎎による8週間の導入療法の有効性が認められています。
本論文では、ウパダシチニブの長期的な効果と安全性が示されました。これらの試験において導入治療をうけた患者981名のうち、臨床的に有効であった681名がウパダシチニブ15㎎または30㎎による52週間の維持療法を受け、主要評価項目である臨床的寛解率の他、内視鏡的改善率、組織学的改善率などすべての副次評価項目においても高い有効性が認められました。また、安全性も許容されるものでした。
この結果から、ウパダシチニブは中等度から重度の活動性潰瘍性大腸炎患者の治療選択肢になるものと考えられます
論文詳細
詳細は、下記の The Lancet Gastroenterology & Hepatology サイトまたはPubMedのサイトをご参照ください。