手術の特色・実績

ロボット支援手術

 限局性前立腺癌の標準的な根治治療として根治的前立腺摘除術がありますが、手術中の出血量が問題の一つとされておりました。当科では前立腺癌の根治手術の低侵襲化を目指して、2013年6月よりダヴィンチSiを使用したロボット支援腹腔鏡下根治的前立腺摘除術(ダヴィンチ手術)を開始しております。現在は、ダヴィンチXiを使用しロボット支援手術を根治的前立腺摘除のみならず、腎癌に対する腎部分切除、膀胱癌に対する根治的膀胱摘除などほかの疾患の治療も低侵襲手術を拡げております。
 内視鏡下での手術になりますが、通常よりも拡大視野で3D画像下での手術となること、およびロボット操作による繊細な動きも可能となることから、通常の開放手術と比較してより繊細な手術が可能となります。
 これまで当科では2020年9月まで500例を超すダヴィンチ手術を施行しております。
 当科では前立腺癌に対するダヴィンチ手術を施行する際に、癌の根治性とともに術後勃起機能温存なども考慮し、適応を決めて勃起神経温存の手術も行っております。
 また、ハイリスクな前立腺癌に対しては拡大リンパ節郭清術も同時に施行しております。

当科におけるロボット手術専任医師

ロボット(ダヴィンチ)手術の実際

手術支援ロボット「da Vinci(ダヴィンチ)サージカルシステム」とは?

腹腔鏡手術

 腹腔鏡手術とは、体表に5mm-12mmの穴を数カ所設置し、これらよりカメラや鋏、鉗子などの手術器具を挿入して、体内でさまざまな操作を行う手術です。腹腔鏡手術には傷が小さい、出血量が少ない、術後の回復が早い、などのメリットがあります。
 当科では1995年に腹腔鏡手術を副腎摘除術に導入し、以来、泌尿器科領域の多くの手術に適応を拡大してきました。近年は年間100件以上の手術を行っており、手術件数はさらに増加傾向にあります。現在、学会による厳しい審査で技術を認定された医師が9名常勤し、質の高い腹腔鏡手術を提供しています。
 現在、以下の手術は原則的に腹腔鏡手術を行っています。

その他の疾患に対しても、技術的に可能と判断された場合には、できる限り腹腔鏡下での手術を行う方針です。上記に該当しない疾患をお持ちの方も、お気軽にご相談ください。

2020年 手術実績

  術式 手術件数
1群 膀胱 尿管皮膚瘻造設術 2
1群 膀胱 経尿道的膀胱腫瘍切除術(TUR-BT) 101
1群 膀胱 経尿道的膀胱生検術(TU-Biopsy) 3
1群 膀胱 経尿道的膀胱砕石術 3
1群 前立腺 両側精巣摘除術(除睾術) 12
1群 前立腺 経尿道的前立腺切除術 2
1群 前立腺 前立腺被膜下摘除術 0
1群 精巣 高位精巣摘除術 15
1群 男性不妊 精索静脈瘤根治術 1
1群 男性不妊 精管切断(結さつ)術 1
1群 小児ほか 包皮環状切除術 4
1群 小児ほか 経尿道的内尿道切開術 2
1群 その他 経皮的腎瘻造設術 17
1群 その他 経皮的膀胱瘻造設術 7
1群 その他 精巣水瘤根治術 2
2群 腎部分切除術 7
2群 根治的腎摘除術 11
2群 腎盂尿管 腎尿管全摘術(体腔鏡補助下手術を含む) 22
2群 膀胱 根治的膀胱尿道全摘術 4
2群 膀胱 回腸導管造設術 28
2群 その他 女子尿失禁根治術(スリング手術) 1
2群 その他 尿管部分切除術―尿管尿管吻合術 2
3群 副腎 腹腔鏡下副腎摘除術 6
3群 体腔鏡下腎摘除術 24
3群 膀胱 自然排尿型代用膀胱造設術 5
3群 前立腺 体腔鏡下前立腺全摘術 (ロボット含む) 44(44)
3群 小児ほか 腎盂形成術(体腔鏡下) 1
3群 その他 腎移植術(移植腎採取、移植) 10
3群 その他 腎盂・尿管の内視鏡手術 22
4群 膀胱 膀胱部分切除術 6
4群 陰茎 鼠径リンパ節郭清術 2
4群 小児ほか 外尿道切開形成術 1
4群 小児ほか 尿道下裂手術 1
4群 その他 後腹膜腫瘍摘除術 2
4群 その他 下部尿管切除―尿管膀胱新吻合(psoas hitch法、Boari flap法他) 4
その他 前立腺生検 60
経尿道的尿管ステント留置術 19
経皮的腎生検 1
膀胱 体腔鏡下膀胱全摘術 (ロボット含む) 30(29)
  膀胱水圧拡張術 1
  経尿道的電気凝固止血術 6
  骨盤内臓全摘 3
  尿膜管摘除術 1
  尿膜管膿瘍穿刺・開窓術 1
  ボトックス注入 1
体腔鏡下腎部分切除術 (ロボット含む) 21(17)
尿管 尿管拡張術 1
陰茎 陰茎部分切除 2
精巣 精巣捻転 3
  精巣静脈瘤手術 1
GID FTM 1
  MTF 2
  偽睾丸挿入 1
合計 530