SPTL Blog
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Form Ever Follows Function
新年度となりました。
引き続きホームページ管理人を務めます、野村です。
どうぞよろしくお願いします。
初めてホームページを見る方もいるかもしれないので、簡単に自己紹介をしたいと思います。
PT5年目の野村 勇輝(のむらゆうき)です。
学部を卒業した後に、大学院に進学し、今年から博士課程の3年目になります。
研究領域は肩関節で、Shoulder Groupに所属しています。肩甲骨が好きです。
あとスポーツが好きです。見るよりもやる方が好きです。
今までに器械体操、サッカー、バレーボールを経験してきました。
昔はバク転・バク宙も出来ましたが、今やったら確実に怪我しそうです。
ということで自己紹介はこれくらいにしたいと思います。
さて、今年は運動器グループ・内部障害グループを合わせて、院生5名(榊先生、飯田先生、小宮山先生、中尾先生、伊藤先生)と学部生5名(有田さん、小出所くん、相馬くん、坂本くん、林くん)の方々が研究室のメンバーになられました。
研究室一同、心より歓迎いたします。
ホームページのメンバーも合わせて更新していますので、OB・OGの先生方にはぜひ新しい顔と名前をチェックしていただければと思います。
また、院生に関しては自己紹介も兼ねて、今後Blogを更新してもらう予定です。
どうぞ楽しみにお待ちください。
このように新体制となって活動している院生メンバーですが、修論・博論の計画書、5月のスポーツ抄読会の発表、6月のOB研修会に向けて、各自が精力的に作業に取り組んでいます。
私はスポーツ抄読会の発表準備として、普段あまり読まない膝の論文を読んでいるのですが、その中で個人的に興味深い内容があったのでご紹介したいと思います。
Blogのタイトルにもなっていますが、「Form ever follows function」という言葉をご存知でしょうか。
直訳すると、「形態(形式)は常に機能に従う」という意味になります。
これは、アメリカ建築の三大巨匠の1人であるルイス・サリヴァンが残した有名なフレーズで、もともとは「建築物の寸法、量感、空間文法及び他の特性は、ただ建築物の機能のみによって決定されるべきである」という信念を表しているようです。
ものすごく簡単に言うと「形は機能によって決まる」ということになります。
修士の時にデザインについて調べていてこのフレーズと出会い、ヒトの体もまさにこの通りだなーと勝手に解釈した覚えがあります。
ヒトには骨や筋、軟部組織や関節の個体差があり、その個別の形態特性が機能に影響を与えていることは理学療法士にとって非常に重要な情報だと思います。
研究室においても形態と機能の解明が必要不可欠と考え、研究を進めているところです。
Statistical modeling to characterize relationships between knee anatomy and kinematics(膝の形態とkinematicsの関係性について検討している研究)
昨日、上記論文の背景の冒頭部分を読むと、このように書いてありました。
「“Form ever follows function” is the credo in design attributed to architect Louis Sullivan.」
「Shape of the articular geometry is known to influence the mechanics of the knee and differences in knee morphology have been shown to exist across the population.」
「Accordingly, the anatomy and function of the structures of the knee have been well studied to establish biomechanical norms, diagnose pathology, guide surgical treatments, and inform implant design. 」
まさかルイス・サリヴァンのフレーズを背景の導入として使うとは、、、
こういう見せ方もあるのか!と非常に驚いたのですが、その後の背景の文章も読みやすく、とくに違和感なく目的まで読むことができました。
ただMechanical Engineeringが書いた論文なので、方法論の理解が難しいのですが、今度のスポーツ抄読会で使えそうなので、頑張って読み進めたいと思います。
そして、スポーツ抄読会の発表が終わると、第15回目となるOB研修会が待っています。
今回は6/25(土)に開催する予定です。
現在は院生で内容を企画しているところですが、近日中には内容をご報告できると思います。
それでは新年度も頑張っていきましょう!
今後とも宜しくお願い致します。
D3 野村勇輝
2016年4月20日水曜日