位置
臨海医学研究所の位置
北海道日本海沖に、日本で最北に近い、山の島利尻島、花の島礼文島がある。利尻島は泰然芙蓉な利尻山(1721m)をいだき、そのふもと鴛泊港近くのペシ岬下に、札幌医科大学医学部附属臨海医学研究所がある。(北緯45度15分、東経141度15分)一方、札幌の本学札幌医大東棟4階に同札幌研究室が設置されている。
臨海トップ 医学部トップ
歴史
地域医療に貢献すること、海産動物を用いての医学研究および学生実習との二つの目的で、昭和43年に利尻島鴛泊に開所した。初代所長には新保幸太郎学長が任ぜられ、昭和48年副所長制が設けられ、高橋正樹助教授(故人)が就任した。 当所、医療セミナーを開きつつ、地元産毛ガニの巨大筋細胞を用いての収縮機構および鮭の卵を用いての筋発生のメカニズムの解明がなされた。
現在と未来
地域医療に関して、平成10年に誕生した地域医療総合講座にその任を託すことになったが、平成11年、札幌のキャンパス内に附属臨海医学研究所札幌研究室が設けられ、ますます海洋生物を用いての医学研究の充実化が計られた。このことは研究の動向と相まった結果である。筋生理学的研究の後、海洋天然物からの医薬品開発(特に抗癌剤)が手掛けられ、その、動物実験の拠点として札幌研究室が認可された。 平成13年、利尻島で生物学の選択科目として臨海生物学実習を開始した。参加学生はウニの後期発生を3泊4日の期間観察した。学生の徹夜で観察し続ける真摯な姿から、今後、この実習教育の充実化のためにも施設の充実化も期待したい。
     北の奥の日本海 
浮かぶ芙蓉利尻山 
医師の心がそのふもと 
離島の健康 
海とのねがい
臨海トップ 医学部トップ