<お知らせ> 当教室で開発した脊髄損傷治療用細胞製剤「ステミラック注」の本承認が了承されました
2026年10月15日、厚生労働省の薬事審議会 再生医療等製品・生物由来技術部会において、ニプロ株式会社が申請していた「ステミラック注」の本承認が了承されました。
ステミラック注は、札幌医科大学とニプロ株式会社が共同で開発を進めてきた、脊髄損傷の治療に用いる再生医療等製品です。当教室の本望修教授と、山下敏彦理事長・学長(開発当時は整形外科学講座教授)を中心に、長年にわたって研究を積み重ねてきました。患者さんご本人の骨髄液から間葉系幹細胞を採取して体外で培養し、静脈内に点滴で投与します。2018年12月には、脊髄損傷を対象とする再生医療等製品として世界で初めて、条件及び期限付承認を取得しました。
その後、製造販売後の使用成績比較調査によって有効性と安全性の検証を進め、2025年11月に本承認を申請していました。条件及び期限付承認を受けた再生医療等製品が本承認へ移行するのは、国内で初めての事例となります。近く厚生労働省から正式に承認される見込みです。
これまで治療に参加してくださった患者さんとご家族、診療やリハビリテーションに携わってきた医療スタッフ、そして研究開発を支えてくださったすべての皆様に、心より感謝申し上げます。当教室では今後も、一人でも多くの患者さんにこの治療を届けられるよう、研究と臨床の両面で取り組みを続けてまいります。