神経再生医療学部門の研究成果や学会・論文発表など、活動内容を紹介いたします。
014年04月21日(月)放送
脳や脊髄は中枢神経と言われ、現在、一度傷つくと元通りに治すことはできず、運動マヒなどの後遺症が残ってしまいます。今、傷ついた中枢神経を再生させようという治療の開発が進んでいます。脊髄の中にある「骨髄幹細胞」を取り出し、培養し1万倍に増やして、静脈から患者に投与する方法です。
骨髄幹細胞は血液にのって患部にたどり着き、
①神経細胞に変わる
②死にかけている神経細胞を救う
③新たな血管をつくる
というメカニズムで中枢神経を修復し、運動マヒを回復させるなどの治療効果が期待されています。
骨髄幹細胞を使った再生医療。札幌医科大学では脳梗塞は2013年から、脊髄損傷については2014年から実用化を目指して「治験」を開始しました。脊髄損傷は第2相、脳梗塞は最終の第3相の段階です。治療効果と安全性を確認できれば、一般的な治療として認可されます。
この治験に参加するには厳密な条件を満たす必要があります。詳しくは札幌医科大学のホームページをご覧下さい。
詳しくは、きょうの健康テキスト 6月号に詳しく掲載されます。
※2014年4月現在の情報です。