神経再生医療学部門の研究成果や学会・論文発表など、活動内容を紹介いたします。
一般社団法人日本骨髄間葉系幹細胞治療学会
代表理事 本望 修
私たちはこれまで、骨髄間葉系幹細胞を用いた基礎研究および医師主導治験を行ってきましたが、新聞報道などでご承知のとおり、臨床応用まであと一歩というところに差し掛かりました。
今後、臨床で実用化されるようになれば、重症の脳梗塞や脊髄損傷患者に対して、神経機能の改善を期待でき、患者自身のQOLの向上に大きく寄与できるとともに、わが国における膨大な医療費および介護費の削減が期待できます。
しかし、このような全くの新しい治療法を適正に普及させ、さらにより広い分野へ発展させるためには国内外の専門家の英知を結集し、議論を進める必要があると考え、「一般社団法人日本骨髄間葉系幹細胞治療学会」を設立しました。また、本学会では、積極的に若手医師および関係者の育成なども目指したいと思っております。さらに、細胞治療後のリハビリテーションの最適化、ロボットやブレイン・マシン・ インターフェース(BMI)などの最新テクノロジーとの融合等も目指していきます。
将来的には他の学会とも連携し、脳梗塞や脊髄損傷だけでなく、様々な難治性疾患へと適応範囲を拡げ、患者や社会に大きく寄与できる学会を目指したいと考えております。
どうぞご指導とご支援を賜りますようお願い申し上げます。
2016年5月