第67回 北海道Signa User's Meeting報告

日  時  2022年3月26日(土)15:00〜18:00

開催方式  Microsoft Teamsを使用したWeb配信方式
                       (配信会場:札医大D101講義室)

参加人数  89名


プログラム


1. 教えて盛さん!「SSFSEの基礎」
                   GE Healthcare MR 営業推進部
                     アプリケーションスペシャリスト 盛 史範 様

2. Signa甲子園2021 参加報告
                        さっぽろ北口クリニック  干川 賢 様
                           札幌白石記念病院 平田 秀喜 様

3. 『ちょっと見て!ちょっと聞いて!何コレ?!』
  1) 本日の何コレ?!〜金賞ネタ検証〜
                        さっぽろ北口クリニック  干川 賢 様

4. シリーズ「Signa甲子園2021ネタ独自検証!」
  1) フレッシュT2W CSF Flow Imaging
                            札幌禎心会病院 東原 将大 様
  2) 骨イメージング撮り比べ
                             手稲渓仁会病院 増山 研 様
  3) 頭部血管壁を意識した欲張りコントラストの実践
                          柏葉脳神経外科病院 鈴木 和幸 様

5. Signa甲子園2021金賞受賞者特別講演
  『 SSFSEフル活用 』
                    社会医療法人財団石心会 川崎幸病院 中 孝文 様

<世話人だより>

 第67回北海道Signa User's Metingにご参加いただきありがとうございました.
今回は89名の方にご参加いただきました.当日の司会進行は沼澤さんです.
 まず『教えて盛さん!』ではSSFSEについてSE,FSEとの特徴の違いやk空間の埋め方,User CVを中心にお話をして
いただきました.SSFSEと一括りにしても設定TEによってk-space orderが異なるというのはとても勉強になりました.
 次に『Signa甲子園2021参加報告』を発表者としての立場からさっぽろ北口クリニックの干川さんに,実行委員としての立場から札幌白石記念病院の平田さんに報告していただきました.お二人とも当日は大雪の影響で大変な思いで現地入り
されたということもあり,北海道からの当日移動はおすすめしないとのことでした.COVID-19の影響により日本全国に
あるUMの中で開催できているのは半分以下という驚きの事実も教えていただきました.そのためエントリーしたくても
できないユーザーが一定数いることから,無所属枠という新たなアイデアが実行委員により考案されたそうです.
 『何コレ?!』では今回特別講演をお願いしている川崎幸病院の中さんの『STIR-SSFSE』に関して干川さんから同じ
撮像条件で撮像してもSNRが悪く,どこを変更すれば改善するか?と質問があり,直接中さんが答えるというとても贅沢なコーナーとなりました.
 『Signa甲子園2021ネタ独自検証!』の一つ目は『フレッシュT2W CSF Flow Imaging』について札幌禎心会病院の東原さんによる検証でした.元ネタによるとVer25.2以降の比較的新しい装置でしかCardiac GatingとMulti-Phaseの併用は
できないとのことでしたが,Imaging Optionの選択順によりVer25以前の装置でも撮像できるという新たな発見も報告していただきました.
 二つ目は『骨イメージング撮り比べ』としてSigna甲子園2021で発表された3題の骨イメージングを手稲渓仁会病院の
増山さんにまとめて撮り比べていただきました.比べるとその差は一目瞭然,三者三様のメリットデメリットが浮彫りに.撮像条件の工夫によってoZTEoがなくてもここまできれいに撮れるのかと驚かされました.
 三つめは『頭部血管壁を意識した欲張りコントラストの実践』について柏葉脳神経外科病院の鈴木和幸さんによる検証
でした.下部椎骨動脈や中大脳動脈などのBPASを撮像してもうまく描出できないことが多い解剖構造さえも血管内腔,
外壁,血栓などの必要な情報を本当に欲張りに描出できることを報告していただきました.
 『Signa甲子園2021金賞受賞者特別講演』として川崎幸病院の中さんに『SSFSEフル活用』と題してblurring対策,折り
返しアーチファクト対策,脂肪抑制法の工夫をSSFSEにフォーカスしてご講演いただきました.No Phase Wrapが使用
できなくても,FOVの大きさとASSET Factorを最適化することにより小さなFOVの画像が折り返しアーチファクトなしで
撮像できることや,局所励起が使用できなくても空間飽和パルスの適切な使用によりFOCUS Like DWIが撮像できること,
さらにはSSFSE撮像におけるIRパルスの脂肪のnull pointはSEやFSEと異なる(SSFSEでは短くなる)ことなど,とても
貴重なお話ばかりでした.中さん,ありがとうございました!
 最後に北海道UMの顔である鈴木淳平さんが代表世話人を退任されると発表がありました.
大変残念でなりませんが,次年度の1年は世話人として残っていただけるということで,この1年間を大事にしたいと思い
ます.次期代表世話人は手稲渓仁会病院の増山さんに決定しました.
 今後とも北海道Signa User's Meetingをどうぞよろしくお願いします.

                                                 文責:山田 佑介


今回のUMも札医大 教育研究棟1からのWeb配信で開催されました.

感染は落ち着きをみせておりますが,密を避け,万全の体制で運営しています.

本日の司会,札幌医大病院の沼澤さんです.

教えて盛さん!のコーナー.GE盛さんより拡散強調画像の基礎について解説いただきました.

昨年末に開催されたSigna甲子園2021に演者として参加した,さっぽろ北口クリニックの干川さんです.発表お疲れさまでした!

Signa甲子園2021で実行委員の大役を務められた,札幌白石記念病院の平田さん.運営大変だったと思いますが,盛況に終わって何よりでした.

恒例のSigna甲子園ネタ検証企画.一番手は札幌禎心会病院の東原さんでした.

続いては手稲渓仁会病院の増山さんに,骨イメージングを比較していただきました.

ネタ検証のトリは柏葉脳神経外科病院の鈴木和幸さんでした.血管壁をキレイに描出し,部位を選ばず臨床上有用な画像を提供できるとのことでした.

本日のメイン,川崎幸病院の中さんにはリモートでご講演いただきました.早く演者をお招きした形での会を開催できるようになると良いですね.