第64回 北海道Signa User's Meeting報告

日  時  2021年6月26日(土)15:00〜18:00

開催方式  Microsoft Teamsを使用したWeb配信方式
                       (配信会場:札医大D101講義室)

参加人数  118名


プログラム


1. 教えて盛さん!
  Part1 シーケンスの理解「fSPGR, TRICKS」
  Part2 Option の理解「Smart Prep, Fluoro Trigger」
                   GE Healthcare MR 営業推進部
                     アプリケーションスペシャリスト 盛 史範 様

2. 『ちょっと見て!ちょっと聞いて!何コレ?!』

3. うちのやり方 〜番外編〜「うちのMRA」
  1) 腎動脈(非造影)                  千歳市民病院 奥山 憲輔 様
  2) 下肢動脈(非造影)                勤医協中央病院 小松 伸好 様
  3) 脳・脊髄MRA(造影)               北海道大学病院 高森 清華 様
  4) 脾動脈瘤・肺AVM(造影)             手稲渓仁会病院 増山 研 様
  5) 頭頚部MRA(造影)              北海道大野記念病院 山田 佑介 様

4. 教育講座「胸腹部血管解剖」
                         札幌医科大学附属病院 櫻井 佑樹 様

5. 特別講演
  『胸腹部血管の造影MRAと4D Flow Imaging』
                       日本医科大学 千葉北総病院 阿部 雅志 様

<世話人だより>

 第64回 北海道 SIGNA User's Meetingにご参加いただきました皆様,ありがとうございました.今回もWeb開催となりました.音声の状態やスライドの表示等,ご迷惑をおかけした部分はあったかと思います.今後改善していきたいと思います
ので,どうぞよろしくお願い致します.
 Web開催の研究会が増えています.Web開催のメリットは沢山あると考えています.その中で,会場へ向かう必要が無い(旅費,時間)ことは,広い北海道にはとても大きなメリットだと考えます.今まで参加できていなかった方も,もしかすると参加できるようになっているかもしれません.次回は,まだ状況がわからず,開催方法が決まっておりませんが,Web開催となった際には,ぜひ気軽にご参加ください.ホームページ上で開催情報をこまめにチェックしていただけたら幸いです.
 さて,今回は,血管撮像をテーマに幅広い領域かつ多施設の検査方法について学ぶことができました.とても充実した
内容だったと感じました.
 「教えて盛さん」のコーナーでは,まずfSPGRと,TRICKSの原理について詳しい説明をしていただきました.fSPGRでは,設定によりk-spaceの埋め方が変化すること,TRCIKSでは,複雑なデータ収集方法であることを,丁寧にわかりやすくご説明していただきました.SmartPrepと,Fluoro Triggerの違いについても教えていただきました.Trackerの置き方や,CVの説明などを聞くことができました.Dynamic造影検査はやり直しのきかない検査であるため,シーケンスやオプションを理解して使用することが重要だと学びました.
 続いて「うちのやり方」では,5施設より非造影・造影MRAについて紹介していただきました.はじめに,千歳市民病院 奥山様より,腎動脈(非造影)について紹介していただきました.Inhance InFlow IRの流入効果を利用した撮像方法でした.スラブ設定位置のコツや,呼吸波形に合わせたパラメータ設定について学びました.続いて,勤医協中央病院 小松様
より,下肢血管(非造影)について紹介していただきました.CT造影アレルギーのある方に対してMRIでの検査の依頼を
受けたそうです.非造影で,下肢血管を綺麗に描出できるメリットを改めて感じました.さらに,ECGとPGの違いについて教えていただきました.北海道大学病院 高森様から,脳・脊髄MRA(造影)について紹介していただきました.脳では,
レンズ核線条体動脈の描出の方法を,脊髄では,TRICKSを用いたAVMについて教えていただきました.手稲渓仁会病院
増山様より,脾動脈瘤・肺AVM(造影)について紹介していただきました.コイリング後の血管評価は,CTでは金属アーチファクトが強く出るため,MRAでの検査を依頼されるそうです.北海道大野記念病院 山田様より頭頸部MRA(造影)について紹介していただきました.頭頸部はルーチン検査として非造影MRAが主流となっておりますが,術前や,Flow diverterなどに造影MRAを撮像することで,非造影に比べ,血管の情報量が多くなることを改めて感じた内容でした.各
施設様の発表内容を聞き,非造影で十分な検査,造影してさらなる画質向上を求める検査と使い分けが重要だと感じました.
 教育講座として,札幌医大 櫻井が,胸腹部血管解剖についてお話しさせていただきました.スライド作成をする前は,
忘れていた血管も多々あったため,私自身も良い経験となりました.MRIではどこまで血管の同定が可能かは,非造影造影の違いや,シーケンス,パラメータ設定で異なるため,これを機に,より細かな血管描出を追求していただけたら幸いです.
 最後に,日本医科大学 千葉北総病院 阿部様より「胸腹部血管の造影MRAと4D Flow Imaging」と題してご講演していただきました.最初に,MRIによるアダムキュービッツ動脈撮像の詳細について学びました.当院ではCTAで評価することが多いので,新鮮な気持ちで聞くことができました.続いての4D Flowの内容では,VNRとSNR,VENCなど関連するパラメータの関連性,ファントムを作成して(このファントムがとてもクオリティ高い作りで驚きました.)の実験などについて紹介していただきました.4D Flowは高度な撮像テクニックが必要なイメージでしたが,その敷居を下げてわかりやすく説明していただきましたので,とても興味を持たれた方が多くいらっしゃったのではと感じています(私もそのうちの1人です.).この場をお借りしまして改めて感謝申し上げます.途中お話しされた新人教育に関しても,症例経験値を向上させ,自信をつけることと教えていただき,実践していきたいと感じました.
 まだまだ気を緩めることができない状況ではございますが,皆様も体調を崩さぬよう,次回のHSUMもまた参加していただけたらと思います.ありがとうございました.

                                                 文責:櫻井 佑樹


今回のUMも札医大 教育研究棟1よりWeb配信させていただきました.
今回も100名を超える方にご視聴いただき,ありがたい限りです.

本日の司会は札幌白石記念病院の平田さんが務めました.

まずは教えて盛さん!のコーナーで,GE盛さんよりMRAに用いるシーケンス・オプションについて解説いただきました.

うちのやり方番外編スタート!千歳市民病院の奥山さんからは腎動脈の非造影MRAについて発表いただきました.

勤医協中央病院の小松さんからは下肢動脈の非造影MRAをご発表いただきました.

北海道大学病院の高森さんから,脳血管・脊髄の造影MRAについてご発表いただきました.

手稲渓仁会病院の増山さんからは脾動脈瘤・肺AVMの造影MRAをご発表いただきました.

世話人のみの集合でしたが,感染防止の取り組みはきちんと行った上での開催としています.

うちのやり方ラストバッターは北海道大野記念病院の山田さんです.頭頚部の造影MRAについてご発表いただきました.

札幌医大病院の櫻井さんより,教育講座と題して胸腹部の血管解剖について解説いただきました.今回もWeb開催のため特別講演の阿部さん以外の演者の写真を掲載しましたが,早く集合形式のUMを開催したいですね!