第62回 北海道Signa User's Meeting報告

日  時  2020年12月5日(土)15:00〜18:00

開催方式  Microsoft Teamsを使用したWeb配信方式
                       (配信会場:札医大臨床第一講義室)

参加人数  108名


プログラム


1. 2020総集編!GE MR最新技術紹介
                   GE Healthcare MR 営業推進部
                       Modality Sales Specialist 谷口 進哉 様
2. 『ちょっと見て!ちょっと聞いて!何コレ?!』

3. Step Up !! 頭蓋底MRI
  1) 頭蓋底の解剖
                             千歳市民病院 奥山 憲輔 様
  2) 教えて盛さん!「CUBEの基礎」
                  GE Healthcare MR 営業推進部
                     アプリケーションスペシャリスト 盛 史範 様
  3) うちのやり方
                           札幌白石記念病院 平田 秀喜 様
                           手稲渓仁会病院  増山  研 様
                           北海道大学病院  高森 清華 様

4. Signa甲子園2019金賞受賞者特別講演
  『Triple-C 難易度 !?? Artifact less !! FIESTA-C』
                      東海大学医学部付属大磯病院 大塚 勇平 様

<世話人だより>

 前回と同様に社会情勢に配慮して今回もWeb開催となりましたが,画面を通して100人を超える方が参加されました.
まずプログラム1番目にGEの谷口さんによるRSNA2020とGE最新技術の報告をして頂きました.AIR Technologyが現在
販売されているすべてのMRIに対応し1.5Tにもついに搭載されるということでした.また,新しいアプリケーションVersionのAIR Edition MR Version29がリリースされます.今回紹介されたVersion 29の中でもLAVA STAR・DISCO STARは肝臓造影Dynamicを息止めなしで多時相撮像できるため大変魅力でした.Hyper Sense 2.0も使用シーケンスが
増えるため,撮像時間の短縮が期待されます.いつになるかわかりませんが,当院でも早く最新の装置を使ってみたいです.
 続いては世話人企画の頭蓋底MRIのコーナーです.最初にGEの盛さんによるCUBEについての解説でした.CUBEでのT1・T2コントラストの制御はリフォーカスフリップアングルを可変して行っており,その可変リフォーカスフリップ
アングルによる影響の血液フローボイドの増強やCSFの信号の低下の原因をわかり易く教えて頂きました.次に千歳市民
病院の奥山さんによる頭蓋底の解剖の解説でした.頭蓋底の解剖は神経などが多く複雑ですが,疾患をからめながら解剖をわかり易く解説して頂き大変勉強になりました.次は頭蓋底撮像のうちのやり方で北海道大学病院の高森さん,白石脳神経外科病院の平田さんからそれぞれ説明がありました.真珠腫,頭蓋底腫瘍や血管解離などを評価するための撮像の特徴や
工夫を教えて頂き,当院の撮像にも取り入れたくなる内容ばかりでした.
 最後のプログラムはSigna甲子園2019金賞受賞者である東海大学医学部付属大磯病院の大塚さんの講演でした.当初は2019年3月のUMでご講演して頂く予定でしたが,新型コロナウイルスの影響でUMが中止になり,ようやく今回12月の
UMで講演を聞くことができました.最初から興味深い内容ばかりで,甲子園金賞受賞のネタは地元UM企画の撮像法の
実験ででた疑問を解決することから生まれたものでした.小さな疑問が甲子園ネタに発展するということで日頃の疑問の
なかにネタが多く秘めているかもしれませんね.
 次回は2021年3月27日(土)に今回同様Web開催となります.ご自宅や職場から多くの方の参加をお待ちしております.

                                                 文責:増山 研


第62回ユーザーズミーティングも前回に引き続きWeb開催となりました.配信会場はいつもの臨床第一講義室ですが,いつもの賑わいが懐かしいですね泣
視聴していただいた方は100名を超えており,地方にいらっしゃる方にはとても参加しやすい開催方式ですが,早く集まって開催できることを祈っております.

本日の司会は札幌医大病院の櫻井さんでした.Web開催だと写真の数が少なくなってしまうのですが,次回以降はもう少し写真を増やせるよう色々と取り組んでみたいと思います.3月の第63回UMもWeb開催となりますが,たくさんの方にご視聴いただけますと幸いです。