12月16日(土)に,第53回北海道Signa User's Meetingが開催されました.本会場およびサテライト会場にて,多くの方々に参加していただきました.ありがとうございました!!
はじめに,GE梅原さんよりRSNA報告をしていただきました.コイル技術のAir technologyの紹介がありました.ブランケットのようなコイルの紹介に加え,Headコイルも紹介されました.Head coilはスペーサーによりコイル内を広くすることが可能となるそうです.患者様に優しいコイルを使用しながら,かつ新装置による最新技術の撮像が可能となり,大変興味深い内容でした.
続いて,札幌医大鈴木さんより先週開催された「Signa甲子園2017」の報告をしていただきました.北海道UM代表の札幌麻生脳神経外科病院濱口さんが実行委員特別賞を受賞したことが発表されました!濱口さん,受賞おめでとうございました!!さらに,各受賞者の演題の詳細や,裏甲子園の内容(実は密かに楽しみにしています.)をお話していただきました.今年も驚くアイデアばかりで,すぐに検査で利用したくなりました.
ここからは,メインテーマである「脳血管」の内容でした.まず,Basic courseとして櫻井よりTOFの基礎を話し,その後に北大の高森さんより撮像のコツを説明していただきました.脳血管におけるTOF-MRA撮像パラメータの変更はとても重要で,脳血管の描出が大きく変わってしまう場合があります.高森さんがお話しした撮像パラメータの設定の説明は,MRIの基礎が詰まっていると思いますので,MRIを始めたばかりの方もとても勉強になったのではないでしょうか.
続いて,Advance courseとして,札幌白石記念病院の木村さんよりInhance MRAについて,GE新島さんよりSilent MRAの解説,柏葉脳神経外科病院の山端さんよりSilent MRAの使用経験をお話ししていただきました.Inhance MRAでは,SAHなどによる血液の抑制や磁化率アーチファクトを低減させる方法として利用されていました.実験内容も詳細に報告していただきました.また,Silent MRAは,ステントによる磁化率アーチファクトをzeroTEにより低減可能であるため,症例を交えて使用経験を紹介していただきました.ありがとうございました.
最後は,教育講演として禎心会病院の庄内先生より脳血管の解剖についてご講演いただきました.梗塞巣から,どの血管が詰まっているのか,どのような詰まり方をしているのかを勉強しました.主要血管だけでなく,より細い血管まで幅広く教えていただきました.
今回も内容盛り沢山で,とても充実した3時間となりました.次回は,Signa甲子園金賞受賞者講演を予定しています.また,GEの皆様のご協力によりサテライト会場での参加も可能となってきています.ぜひ次回も多数の参加をよろしくお願い致します.
そして,この場をお借りして懇親会の案内をさせて下さい!
【番外編】「懇親会って何しているの??」
懇親会は事前申込(ポスターに詳細があります),会費制(3,000円〜4,000円程度),場所は会場近くで行う場合が多いです.今日の会の内容で話きれなかった事や,最近の検査状況,他施設がどのように検査を行っているかなど,疑問に感じていたが勉強会の中では聞く事ができなかった情報交換ができるので,懇親会の場でも毎回新たな発見があると私は感じています.もちろんお酒の場でもありますので,MRIに全然関係の無い話をしたり・・・.参加したいが一人では参加しづらいなと感じている方は,施設の先輩後輩や大学同期などを誘ってみてください.同じ気持ちで参加できないでいるかもしれませんね.私も最初は先輩に誘われての参加でした.参加申込メールを送っていただくと,懇親会の詳細を返信いたします.次回より懇親会参加者が,より一層増えると嬉しいです.気軽に参加してみて下さい.よろしくお願い致します.
文責:櫻井 佑樹
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