場 所 札幌医科大学 臨床教育研究棟2F 臨床第一講義室
参加人数 57名(試験配信の旭川・釧路サテライト会場を含む) プログラム 1. 教えて新島さん!「条件付きMRI対応デバイスに対応するための基礎知識」 GE Healthcare MR 営業推進部 アプリケーションスペシャリスト 新島 隆司 様 2. MRI学会 in 宇都宮参加レポート 札幌医科大学附属病院 鈴木 淳平 3. Signa甲子園2017 北海道予選会 4. ちょっと見て!ちょっと聞いて!何コレ?! 5. 教育講演 「脳腫瘍のMRI画像診断」 北海道大学病院 放射線診断科 原田 太以佑 様
2017年9月30日(土)に第52回北海道Signa User's Meetingを開催しました.今回は試験配信のサテライト放送が釧路会場に加えて旭川会場でも行われました. 近年,条件付きMRI対応デバイス(心臓ペースメーカー等)が増えており,実際に臨床で検査する際に条件設定に 苦慮することがあるのではないでしょうか.そこで「条件付きMRI対応デバイスに対応するための基礎知識」としてB1+RMSについての説明や各システムでの空間磁場勾配の確認方法などをGE Healthcare 新島さんに教えていただきました.SARはシステムや被検者,撮像部位に依存するため安全性を担保する基準を作ることが難しく,それらの影響を受けないB1+RMSを使用するとのことです.今回説明していただいた内容については一部Signa・るでも確認できるとのことでした. 毎年恒例の「MRI学会参加レポート」は札幌医科大学附属病院 鈴木さんより報告していただきました.今年は栃木県宇都宮市で行われ,トピックスである圧縮センシングの演題がとても増えてきていたことや,受賞演題について紹介していただきました.また機器展示の様子やGE最新技術についても教えていただきました.一緒に紹介していただいた「餃子」の話を聞いて食べたくなったことは言うまでもありませんね. Signa甲子園北海道予選会では5演題の発表がありました.通常使用しているシーケンスだがちょっと視点を変えた演題や撮影時間短縮法,アーチファクト抑制など,どの発表もすぐにでも持ち帰って使ってみたいと思うような内容でした.接戦を制した上位2演題が2次予選選考会に進出します. 本戦に勝ち残って上位入賞することを期待しましょう!みなさん応援をお願いします. 教育講演では北海道大学病院の原田先生に「脳腫瘍のMRI画像診断」についてお話いただきました.撮像する技師に向けて内容をまとめていただき,手術や治療方法を含めて病変毎に必要な撮像シーケンスの説明やシーケンス毎の見え方について解説していただきました.技師の視点に立っていただいての講演はなかなか聴くことができないため大変勉強になりました.たくさんの内容を盛り込んで話していただきましたが30分という短い時間であったため,「もっとたくさん聴きたかったなぁ」と思ってしまいました.また現在行なっている研究や最新技術についても紹介していただき, 7Tの脳MRAの画像が造影剤を使用したかのように細かい血管まで描出されていたのには大変驚きました. 次回は12月に開催を予定しております.会へのご参加とともに懇親会へのご参加もお待ちしております.懇親会では真面目にMRI情報交換をしていることもありますが,趣味と芸能人の話で終わることも・・・他の施設に知り合い 作ろうかな!といった軽い気持ちで参加していただき,ユーザーの輪が広がればと思っております.
文責:高森 清華
今年は何と5演題で争われた北海道予選会でしたが,どれも自施設で使ってみたいネタが満載でした.規定により上位2演題が本戦選考会に進むことができましたので,どちらも本戦出場が叶うと良いですね! また来年も多くのエントリーをお待ちしています.