第46回 北海道Signa User's Meeting報告

日  時  2016年3月12日(土)15:00〜18:00

場  所  札幌医科大学 臨床教育研究棟2F 臨床第一講義室

参加人数  60名


プログラム


1. 教えて新島さん!「LAVA vs fSPGR 徹底比較」
               GE Healthcare MR 営業推進部
                  アプリケーションスペシャリスト 新島 隆司 様

2. ちょっと見て!ちょっと聞いて!何コレ?!

3. Flash-Back Signa甲子園 2009&2015
   「Subtraction TOF 〜 Mask覚醒に至るまで 〜」
                      札幌麻生脳神経外科病院 濱口 明巧 様

4. シリーズ「Signa甲子園2015ネタ独自検証!」

  1) やっぱりET-SAP? - Delta Flowの弱点克服 -(from 静岡UM)
                        さっぽろ北口クリニック 干川 賢 様

  2) beyond the Signa 〜 限界の向こうへ 〜(from 神奈川UM)
                           手稲渓仁会病院 増山 研 様

  3) アーチファクトは友達 片手で両手?高分解能,欲張り撮像(from 北九州UM)
                          北海道大学病院 葛西 克彦 様

5.Signa甲子園2015金賞受賞者特別講演
   「すべてSignaにおまかせ! 〜 呼吸同期腹部造影検査 〜」
                      財団医療法人 中村病院 佐々木 基充 様

<世話人だより>

 2016年3月12日(土)に第46回北海道Signa User's Meetingが開催されました.この時期らしい,きりっとした冷え込みの中,沢山の参加をありがとうございました.
 今回も教えて!新島さんのコーナーで始まりました.LAVAとfSPGRの違い,その使い分けについての解説でした.
 札幌麻生脳神経外科病院の濱口様による「Subtraction TOF」この撮像法を考案するまでの背景と基本的な考え方,実際に撮像してみて工夫した点を詳しく教えていただきました.2015年Signa甲子園の本戦まで進んだ演題でしたが,あと一歩及ばず受賞を逃しました.
 シリーズ甲子園ネタ独自検証では,2015甲子園の演題の中で興味深かった3題をチョイスして世話人で実際に撮像したのですが,今回はCUBEに呼吸同期をして下肢MRAを得るET-SAP,DWIBS,手の撮像の裏技を検証していただきました.甲子園スライドはSigna・るに掲載されていますのでそちらをご覧下さい.受賞演題以外にも,自施設ですぐにでも試してみたくなる珠玉のネタが満載です!
 特別講演は,Signa甲子園2015金賞受賞者特別講演として,福井県の中村病院の佐々木様に講演をいただきました.甲子園に行くことができなかった私には,大変嬉しい企画です.講演は非常に判りやすく,本当に自分でも撮ってみたくなる内容でした.肝臓EOB撮像の際に息止めが上手くいかない場合,LAVA息止めではなく,fSPGR呼吸同期で撮り,しかもLAVAに近い画質と診断能の画像が得られるのです.今だから言えることですが,この撮像(fSPGR呼吸同期)をもっと早く知っていたら,その当時LAVAが無くても肝臓のMR検査は成立していたかも知れません.最新のバージョンだけではなく長らく使ってきた装置でも可能な,このような演題が出てくることこそ,Signa甲子園の凄さ,醍醐味を感じます.また,佐々木様も非常に気さくで話しが面白く,最後まで飽きさせない内容でした.懇親会では佐々木様を囲んで撮像のコツや職場の様子などを聞き,また「これぞ県民ショー」が炸裂し盛り上がりました.UMに参加していただいた皆様も,懇親会で楽しく情報交換しませんか?参加をお待ちしております.

                                              文責:石井 亜紀


今回のUMは何と60名を超える方々にお越しいただきました!遠方から来られた方々に感謝申し上げます.
札幌医大病院の櫻井さんの司会でUMがスタートしました.

第46回UMのトップバッターはGE新島さんです.今回の特別講演のネタであるfSPGRとLAVAの違いについてわかりやすく解説していただきました.

麻生脳神経外科病院の濱口さんには「Flash-Back Signa甲子園」と題して2009年に銀賞を取られた内容と,その演題をいかにブラッシュアップしてSigna甲子園2015にエントリーしたのかをお話していただきました.

毎年恒例の甲子園ネタ検証企画では3人の演者の方が様々な検証にトライした結果をご報告していただきました.さっぽろ北口クリニック干川さんは静岡UMのネタ検証に挑戦し,キレイな下肢血管MRAが得られていました.

手稲渓仁会の増山さんは神奈川UMのDWIBS Like Imagingにチャレンジしていただき,明日にでも臨床応用できそうな画像を見せていただき,非常に興奮しました!

北大病院の葛西さんは北九州UMの両手撮像を3Tにてチャレンジしていただきました.感度の問題で大きめのコイルでの検証となりましたが,非常に分解能の高い画像を見せていただきました

本日のメイン!Signa甲子園2015金賞受賞者講演として,福井UMから佐々木さんをお招きしました.
金賞ネタを考案するに至った背景や創意工夫など,非常に勉強になりました.高齢化社会を迎えて息止めのできない患者さんが増える中,本当に役立つテクニックだと思います.

講師を囲んだ懇親会も盛り上がり,とても楽しい時間を過ごすことができました.佐々木さん,本当にありがとうございました!