第41回 北海道Signa User's Meeting報告

日  時  2014年12月13日(土)15:00〜18:00

場  所  札幌医科大学 臨床教育研究棟2F 臨床第一講義室

参加人数  62名


プログラム


1. 名内なう!「実際に行ってきました!RSNA報告」
        GE Healthcare MR Sales & Marketing部
          フィールドマーケティンググループ北海道担当  名内 存人 様

2. Signa甲子園2014 in Kyoto報告
                      札幌医科大学附属病院 鈴木 淳平

3. ちょっと見て!ちょっと聞いて!何コレ?!
  ・本日の何コレ?!
                        札幌白石記念病院 木村 紀行 様

4. 目指せ!磁気共鳴専門技術者!! 〜 性能評価試験のやり方 〜
  Season1:S/N比測定試験のコツ
                    手稲渓仁会病院 診療技術部 増山 研 様

5. 特別講演
  頭部MRI 〜 撮像の考え方 〜
                 札幌医科大学附属病院 放射線部 白勢 竜二 様

<世話人だより>

 先日, 第41回北海道Signa User’s Meeting が開催されました.大雪で足元の悪い中,大勢のご参加ありがとう
ございました.
 まずはGE名内さんの12月開催の恒例企画 「行ったつもりのRSNA報告」ではなく「実際に行ってきました!RSNA
報告」.今年のGE MRIブースのテーマは "Signa Returns"ということで,その様子を報告していただきました.
なかでも一番のTopicsは日本で開発されたPionnering Technologyというコンセプトをもつ3.0T MRI装置でしょう.Total Digital Imagingと呼ばれるデジタル技術を全面に押し出した製品で受信コイルの多チャンネル化(97Channels)とそれに対応したSurface CoilとBody Coil間での感度補正やGantryのタッチパネルなどが特徴的でした.そしてこのMRIには画期的な「MAGiC」アプリケーションが導入されるそうです.これはFSEベースの4〜5分の1回のScanでT1WI/T2WI/STIR/FLAIR/PDWI の画像を取得できるもので,撮影後にモニター上でWW/WLを変えるようにTE/TR/TIを自由に変えることができるため多彩なコントラストを得られるそうです.次は「Signa甲子園2014 in Kyoto報告」を
札幌医大の鈴木さんにしていただきました.金賞の新潟大学医歯学総合病院の斉藤先生の「Signaにおまかせ! 呼吸
同期EOB肝細胞造影相」ではLAVAを用いずVascular TOF SPGRとResp Triggerを併用するアイデアでキレイな画像を撮像されていました.他にも1.5Tで高分解能のFocus-like DWIを撮像するアイディアや胸椎の脂肪抑制の均一化など
臨床ですぐに使えるテクニックが多く,来年は北海道UMも頑張らなくてはとモチベーションの上がる報告でした.次の「何コレ?!」では札幌白石記念病院の木村がMRAで描出されない脳動脈瘤の報告をさせていただきました.今回からの新企画「目指せ!磁気共鳴専門技術者!!」は4回に渡るシリーズになります.今回は手稲渓仁会病院の増山さんにSNR測定試験の方法を詳しく教えていただきました.
 最後の特別講演として,札幌医大の白勢さんに「頭部MRI 撮像の考え方」についてお話ししていただきました.
知っておくべきことやピットフォールなどを非常にわかりやすく説明していただきました.また患者さんの協力のもとキレイな画像を撮像することの重要さを改めて考えさせられるお話だったと思います.白勢さんは今回でUMの世話人
代表としては最後になります.長い間お疲れ様でした.
 次回からは札幌医大の鈴木さんが世話人代表になります.来年もよろしくお願いいたします.

                                              文責:木村 紀行


今回も60名と大変多くの方々にご参加いただきました。足元の悪い中、また他の研究会が多く開催されて
いる中お集まりいただき、ありがとうございます。

まずはGEの名内さんよりRSNA報告をしていただきました。今回は実際に参加されてきたということで、ご自分の体験談などを交えてGEの最新技術をわかりやすく
お話していただきました。

名内さんに引き続いて、GEの新島さんより以前実施したアンケート調査の結果について報告していただきました。皆さまの貴重なご意見を参考に、次回以降のUMを企画していきたいと思います。

前週に行われたSigna甲子園の参加報告を札幌医大の
鈴木より報告させていただきました。残年ながら北海道UMは本戦に残れませんでしたが、来年はぜひ甲子園の舞台に返り咲きたいですね!

恒例企画「何コレ?!」では白石記念病院の木村さんに症例報告をしていただきました。

新シリーズとして始まった「めざせ!磁気共鳴専門技術者!!」ではSignaユーザーに向けたレポート対策を行っていきます。1回目は手稲渓仁会病院の増山さんにSN比測定試験のコツを伝授していただきました。

特別講演では札幌医大の白勢さんに、「頭部MRI撮像の考え方」というタイトルでお話していただきました。
診断に役立つ画像を得るためには撮像技術だけではなく、ポジショニングや患者さんとのコミュニケーションも大事だと再確認できる、大変わかりやすいご講演でした。ありがとうございます。

最後に、今回で世話人を退任される白勢さんに記念品を贈呈させていただきました。来年から代表が代わりますが、今までの歴史をベースに新しい企画を盛り込みながらUMを盛り上げていきたいと思いますので、次回以降もぜひご参加いただきますよう、お願い申し上げます。