第13回 札幌Signa User's Meeting報告

日  時  2007年9月15日(土)15:00〜18:00

場  所  札幌医科大学 臨床教育研究棟2F 臨床第一講義室

参加人数  41名


プログラム

1. 復習
  『 第13回限定復刻ヽ^o^/ 〜感動のBody DWI !!
    前回の 長野市民病院 小林さんのBody DWIをモノにするぞ ! 』
                  User's Meeting Special Team

2. 2007 SIGNA甲子園 北海道地区予選

3. 教えて ! 中村さん !
  『 PSI モドキに挑戦 ! 』
    GE Healthcare MR Sales & Marketing部
      カスタマーアプリケーションスペシャリスト  中村 弘美 様

朝から激しく降り続く雨の中、今回は41名の方にご参加いただきました。足下の悪い中ありがとうございます!

今回はのメインは 2007 SIGNA甲子園の北海道予選です。激しい戦いを勝ち抜いて東北・北海道ブロック予選に進むのはどの施設になるのでしょうか!?
まず初めに、新しくGEメディカルシステムの北海道支社長に着任された三影さんよりご挨拶をいただきました。

こちらこそ、どうぞよろしくお願いいたします!
さて、まず最初は前回お越しいただいた長野市民病院の小林さんがお話したBodyDWI の復習企画です。参加者が多かったこともあり、小林さんのテクニックをじっくり見られなかった方が多かったのではないかということで、世話人で実際に Body DWI を撮ってみて、撮像方法のポイントを紹介することにしました。

まずは秀友会病院の石井さんに、磁場の均一性を確認する方法についてお話していただきました。ポイントはファントムを Scan する際の Manual Prescan 時にGradient Shimming の値を控えておき、点検時に測定されたデータと比較することです。両方撮ってみて歪まない方のShim 値で以降の撮像を行います。
次に勤医協中央病院の小松さんより装置の最大撮像範囲を調べる方法を発表していただきました。小林さんの撮像方法はLocalizer を撮らずに手入力で位置を入力していくので、寝かせる位置を間違えると頭まで十分撮像できないという状況に陥ってしまいます。これを防ぐために、あらかじめ MAX位置、外耳孔の位置および Landmark 位置を調べておいて、クレードルに印をつけておくと便利ですね。
続いては勤医協西区病院の北平さんです

装置の磁場均一性を踏まえた上で、BodyDWI の Axial 画像を何枚撮れるかというテーマで発表していただきました。相変わらずのユーモア溢れるご発表、さすがですね。装置によって歪みなく撮れる範囲が異なりますので、ぜひ皆さんの施設で実験していただいて大きな感動を味わっていただきたいと思います!
その 4を飛ばし、撮像された画像の処理方法についてセントラル CI クリニックの青木さんにお話していただきました。

Bind したデータを IVI で処理することでPET Like な画像を作成できます。画像を白黒反転した方が病変を発見しやすいということですが、作成した MIP や MPR の表示がブラウザに戻ると元に戻ってしまうのです。うーん、どうしたら・・・
と、そこに中村さんの解説が!

IVI の画面の右下に「Film/Save」という項目があり、その中の「Color Save」にチェックを入れて「Image Type for Reformat」を Rfmt から SSave に切り替えることでスクリーンセーブ形式で白黒転画像として保存できるそうです。ただし、保存したら画面を閉じる前に設定を元に戻しておかないと設定が保存されてしまうそうなので注意が必要です。

こうしてわからないことがその場で解決できるのもユーザーズミーティングならではですね。
さて、最後に鈴木が撮像条件についての発表を行いました。プロトコルを一から組んでいくようにスライドを作りましたので、各施設で撮像条件を決めるときに参考にしていただければと思います。
12月に開催予定のSIGNA甲子園2007北海道予選にエントリーした施設は新札幌聖陵ホスピタル、市立旭川病院、札幌医大病院の3施設でした。参加施設数は若干少なめでしたが、今年も熱い戦いが繰り広げられました!
最後は恒例の教えて!中村さん!のコーナーです。今回は最近注目を浴びている磁化率強調画像(SWI)に関して、GE の装置でもシーケンスの工夫で SWI に近い画像が得られるとの発表でした。一般に微小出血の検出には GRE 法を用いた T2* 強調画像が用いられますが、この撮像法だと非常に感度良く出血を検出できそうです。まだ改良の余地がありそうですので、各施設で条件を最適化してみてください。

次回の第14回SSUM は12月1日(土)に開催予定です。また多数の皆さまご参加をお待ちしております。