第11回 札幌Signa User's Meeting報告

日  時  2007年2月24日(土)15:00〜19:00

場  所  札幌医科大学 臨床教育研究棟2F 臨床第一講義室

参加人数  68名


プログラム

1. 製品紹介
  『インジェクター、輸液ポンプの紹介』
           株式会社 根本杏林堂 営業部  望月 秀樹 様

2. RSNA報告
    GE Healthcare MR Sales & Marketing部
      フィールドマーケティンググループ 北海道担当 鈴木 靖彦 様

3. 教えて中村さん!
  『シーケンスはこう使いましょう。T1,T2,FLAIR,STIR』
    GE Healthcare MR Sales & Marketing部
      カスタマーアプリケーションスペシャリスト  中村 弘美 様


4. これであなたもレシーブバンド幅の魔術師!
  1. みならい編        白石脳神経外科病院  中西 陽一 様
  2. 免許皆伝編           札幌医大病院  鈴木 淳平 様

5. 講演
  『感動の3T 〜うちの使い方〜』
            医療法人社団北斗 北斗病院    森山 兼司 様

6. 特別講演 Signa甲子園全国大会 金賞受賞!
  『LAVAモドキを用いた肝臓の 5 Phase Scan』            
                  北茨城市立総合病院  臼庭 等 様

今回は過去最高の68名の方に参加していただきました!ありがとうございます

今年は例年にない暖冬で暖かい日が続いていましたが、この日は久しぶりに寒い1日となりました。そんな中でも会場は熱気に包まれていたように感じました。
昨年12月に行われたSigna甲子園で金賞を受賞しました、北茨城市立総合病院の臼庭さん(中央)に今回の特別講演を
お願いしました。
Signa甲子園が始まる前から、金賞を受賞した方に2月のUMで講演していただこうと決め、懇親会で真っ先にアポを取らせていただきました。はるばるお越しいただき、本当にありがとうございます。
4月には神奈川のUMで講演されるとのことでした。
今回は株式会社根本杏林堂の機器展示も行われました。

写真に向かって左側がインジェクター、右側がMRI室用の輸液ポンプです。インジェクターの操作画面はCTでおなじみの画面に変更され、操作性が向上しているように感じられました。

参加者の皆さまには開始までの時間と、休憩時間に機器展示をご覧いただきました。
前半の司会は勤医協西区病院の北平さんです。いつも軽快なトークで場を盛り上げてくれます。
根本杏林堂の望月さんより、MR室用インジェクターと輸液ポンプの説明をしていただきました。

LAVAやTRICKSなどのダイナミックシーケンスがルーチンで撮れるようになってきましたが、根本さんのようにMRのインジェクターに圧リミット機構がついていると安心して検査できますね。
続きまして、GEの鈴木さんによる2006RSNA報告です。Signa HDxがさらに進化して、高空間分解能の画像がより短時間で撮像できるようになってきてますね。早く実機で使ってみたい機能が満載でした。

前回シリーズ化すると言っていた「やすさんの画像処理なび」は早くもお休みとなりました(笑)
恒例の「教えて中村さん!」のコーナーを担当していただいているGEの中村さんです。今回は日常検査で用いられるT1強調画像、T2強調画像について、それぞれに用いられるシーケンスの原理と画像の特徴を教えていただきました。

普段よく使うT1・T2強調画像ですが、使用するシーケンスや撮像条件などによって得られる画像が変化します。目的とする画像を得るために最適な撮像法を選択しなければいけませんね。
次も恒例の「極める!」シリーズです。いつもはイメージングオプションを目的にしていますが、今回はレシーブバンド幅について特集しました。

2本立てのトップバッターは白石脳外の中西さんです。みならい編ということで、レシーブバンド幅の基礎についてお話していただきました。
続いては免許皆伝編ということで札医大の鈴木が臨床応用の話をさせていただきました。

Signaは撮像パラメータを比較的自由に変えられますが、レシーブバンド幅を変えるユーザーは少ないようです。今回の話を聞いてみなさんがレシーブバンド幅を自在に使いこなせるきっかけになればと思います。

北海道内で唯一 Signa 3Tが稼働している北斗病院の森山さんに、3Tの使用経験や装置の特徴、問題点などをお話していただきました。写真からもわかるように、軽快なトークで場を盛り上げながら話を進めていただきました。

非常にSNRの高い画像や高空間分解能の画像を見せていただき感動しましたが、SARや体内金属の問題などで結構苦労されているとのことでした。
さて、いよいよ臼庭さんのご講演ですが今日も盛りだくさんな内容だったため、既に時間は30分押し・・・。お待たせしてしまって申し訳ありませんでした。

内容は昨年12月に行われたSigna甲子園で金賞を受賞された演題です。前回のUMで宿題報告にもなった LAVA モドキですが、下肢の造影 MRA などに用いる MultiStation を応用することで、肝臓の 5 Phase Scan が可能になった!というお話でした。

動脈相を2相撮像すると患者さんの息継ぎが大変ですが、臼庭さんの方法であればk-space のオーダリングを変更することで十分な息継ぎ時間が作れますね。
また、時間分解能を必要としない門脈相や平行相などは空間分解能や SNRを向上させることが可能なので、目的とする疾患に合わせた Scan 計画を立てることができます。
患者さんが息止めを頑張れるかは技師の話術にかかっている!というお話が印象的でした。また機会があったら楽しいお話を聞かせていただきたいです。

会の終わりに、春から東京に転勤するGEの勝又さんに締めのご挨拶をしていただきました。

長きに渡って北海道の Signa の面倒を見ていただき、本当にありがとうございました。東京に行かれても日ハム&コンサドーレを応援してくださいね。
本州より臼庭さんをお招きするということで、懇親会はジンギスカンを食べにビール園に行きました。外は寒いですが暖かい室内で食べるジンギスカンと冷たいビールは最高ですね。

次回のUMは6月の予定ですので、また多数の Signa ユーザーのご参加をお待ちしております。