現代GP「第3回 メディカル・カフェ」 開催報告
 札幌医科大学・北海道医療大学合同授業
「心に届く話しことば」ーあなたのことばは届いていますか?ー
と題した言葉の教室を開催いたしました。
 開催日時:
 平成20年11月29日(土) 13:30〜15:00
 場 所:
 日本生命札幌ビル 5階:ACU
 講 師:
 安藤 千鶴子先生(元北海道放送アナウンサー)
 
安藤千鶴子先生プロフィール
 北海道放送でアナウンサーとして30余年、数多くのテレビ,ラジオの番組、北海道大学放送講座にたずさわり、若手アナウンサーの指導・育成にご尽力されてこられました。社会的にも「話しことば教室」を主宰されており、ご活躍は多岐に渡ります。現在は、大人・子どもを対象とした「声による表現のワークショップ」、朗読に関する朝日カルチャーセンター講師、「Kitara」その他でチェンバロ、ギターなどとのセッションによる「朗読の会」等で活躍されております。
内容
 10月18日(土)
第一部 : 導入と朗読
 「心に届くはなし言葉」ということで、コミュニケーションに関してのお話を頂きました。表情、身ぶり、間のとり方など、言葉以外にも大切な要素があることがわかりました。安藤先生のたたずまいや雰囲気からも“心に届く伝え方”とは、このようなことなのか,と学ぶことが多くありました。
 次に、宮沢賢治『よだかの星』の朗読がありました。情景が目に浮かび,うっとりと聞き惚れました。
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【安藤先生の声,表情,テンポに開始時から皆が惹きつけられました】
【朗読の様子】
第二部 : 発声練習
 実際に声を出して発声練習を行いました。“伝わる声”“届く声”を意識して、皆,真剣でありました。
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【後ろまで届く声を意識しました】
【最も長く発声が続いた方は,教員の長峯先生でした】
第三部 : 実践練習
 メディカル・カフェの状況を想定した実践練習を行いました。
「お辞儀は丁寧に」
「“こんにちは”は、聴衆の目を見て、話しかけるように。相手からの反応を待って次に進みましょう」
「大事なところはゆっくりと」
「文章は短く」
 など、作法、テンポ、間などに関する丁寧なご指導がありました。日々の生活でも応用可能な点が多々あり、「なるほど」と思う内容ばかりでした。さらに、「・・・させて頂きたいと思います」ではなく、「・・・させて頂きます」です。といったように、普段、何気なく言葉を重ねている点についてのご指摘や敬語の使い方のレクチャーがありました。自分の話し言葉を振り返り、正しい日本語を意識するための絶好の機会になりました。
 「また、是非こういう機会がほしい」と多くの参加者から感想が寄せられ、盛会のうちに終了となりました。
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【メディカル・カフェの本番を想定した実践練習の様子】
【安藤先生からの丁寧なご指導がありました】
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