2022年9月28日(水曜日)開催 室蘭工業大学・札幌医科大学 デジタル医工連携セミナー

室蘭工業大学・札幌医科大学 デジタル医工連携セミナー

ポスター
 札幌医科大学は、9月28日(水)17時から室蘭工業大学と連携し「デジタル医工連携セミナー」を開催します。
医学関係者、工学関係者など、ご興味がある方はどなたでもご参加いただけます。
事前にお申込みの上、ご参加ください。

講演者の略歴と講演概要

「泌尿器科医のアンメットニーズをAIで解決する-検査の低侵襲化を目指して 」
 札幌医科大学 医学部泌尿器科学講座 助教 京田 有樹 先生

◆略歴
現  職 札幌医科大学 医学部泌尿器科学講座 助教
最終学歴 2004年3月 札幌医科大学医学部卒業・修了
学  位 2017年3月 博士号取得
主な経歴 2017年4月 札幌医科大学 泌尿器科学講座助教
     現在に至る

◆講演概要
 本邦において前立腺肥大症は70代男性の約25%が罹患している非常に頻度の高い疾患であり、手術も年間15,000件程度行われている。前立腺肥大症の代表的な症状に尿勢低下があるが、その原因として尿路通過障害と排尿筋収縮力低下があり、後者がメインの場合は手術を施行しても症状がさほど改善しない。原因をはっきりさせるためには内圧尿流測定が必要であるが、本検査は患者にとっては尿道にカテーテルを入れるなど高侵襲であり時間もかかるため全例に行うことは難しい。そこで、より簡便で低侵襲な尿流測定検査のみで尿勢低下の原因が解明できないか、室蘭工業大学の先生方にAIを使った手法による解析を依頼することとなった。

「AIによる尿流測定データの分類と因子特定手法」
 室蘭工業大学 大学院工学研究科しくみ解明系領域 教授 太田 香 先生

◆略歴
現  職 室蘭工業大学大学院工学研究科 教授
最終学歴 2012年 3月 会津大学大学院コンピュータ理工学研究科博士課程修了
学  位 2012年 3月 博士(コンピュータ理工学)取得
主な経歴 2012年 4月 東北大学 日本学術振興会特別研究員PD
     2013年 5月 室蘭工業大学大学院工学研究科 助教
     2019年10月 室蘭工業大学大学院工学研究科 准教授
             文部科学省卓越研究員
     2021年10月 JST さきがけ研究者(兼任)
     2022年 7月 室蘭工業大学大学院工学研究科 教授

◆講演概要
 尿勢低下の因子を判定する現行の主要方法は、高侵襲の内圧尿流検査である。一方の尿流量検査(UFM)は低侵襲であるが情報量が少ないため、AI技術を適用することでUFMデータのみで因子を特定する方法について検討した。因子として下部尿路閉塞(BOO)、排尿筋低活動(DU)、またはその両方(MIX)が考えられるが、既存のAI適用手法では、疾患者データのみを対象としBOO/DUの二分類またはBOO/DU/MIXの三分類を目的としていた。本研究ではより実用的な健常者データを含むUFMデータを分類する手法を提案した。本講演では、提案手法および実データを用いた実験結果を紹介する。


「デジタル技術を応用した理学療法評価の定量化・自動化の可能性 」
 札幌医科大学 保健医療学部理学療法学科 講師 戸田 創 先生

◆略歴
現  職 札幌医科大学 保健医療学部理学療法学第二講座 講師
最終学歴 2008年 3月 札幌医科大学保健医療学部理学療法学科卒業
学  位 2018年 1月 札幌医科大学保健医療学研究科 博士(理学療法学)取得
主な経歴 2010年10月 〜2011年9月 北海道社会事業協会帯広病院リハビリテーション科スポーツ外来診療に従事
     2013年 4月 〜2018年3月  札幌医科大学附属病院リハビリテーション部 常勤理学療法士
     2015年 4月 〜現在     札幌医科大学附属病院スポーツ医学センタースタッフ(理学療法士)
     2018年 4月 〜2022年6月  札幌医科大学 保健医療学部理学療法学第二講座助教
     2022年 7月 〜現在 同     講師

◆講演概要
 理学療法では身体の構造と機能を評価し、その相互関係を考察しながら治療戦略を組み立てていく。しかし、医用画像から身体組織の構造を計測するには膨大な時間を要すことや、理学療法士の視覚や触覚で感じた対象者の身体機能の多くは定量化できないことが課題となり、実臨床では理学療法士の主観的な評価に依存している現状がある。
 本講演では上記の課題を解決するための、デジタル技術を応用した理学療法評価の定量化・自動化の可能性を探る3つのシーズを紹介する。1つ目は、AI画像認識技術を応用した医用画像の領域選択作業の自動化。2つ目は、AI映像解析技術による身体運動の3次元姿勢推定。3つ目は、ロボティクス、センシング技術を応用した理学療法臨床評価の定量化である。

「コンピュータビジョン技術の医療分野および人物解析への応用」
 室蘭工業大学 大学院工学研究科しくみ解明系領域 准教授 近藤 敏志 先生

◆略歴
現  職 室蘭工業大学 大学院工学研究科 しくみ解明系領域 准教授
最終学歴 1992年 3月 大阪府立大学大学院 工学研究科 博士前期課程修了
学  位 2004年12月 博士(工学)取得(大阪府立大学)
主な経歴 1992年 4月 松下電器産業(株)(現 パナソニック(株))入社
     2014年 1月 コニカミノルタ(株) 入社
     2021年 7月 室蘭工業大学 入職

◆講演概要
 私が担当する本学の知能メディア処理研究室では、コンピュータビジョン(画像認識)を中心としたAI技術の研究を実施している。研究テーマは、医用画像向けと一般(カメラ)画像向けに大別される。本講演では、医用画像認識のテーマから、学習用データセット構築コストを削減するためのドメイン適応技術を紹介する。また一般画像認識のテーマから、人物骨格とカメラ-人物間距離の同時推定技術を紹介する。

「Recent Trends and Future Challenges in Medical Informatics」
 室蘭工業大学 副学長 董 冕雄 先生

◆略歴
現  職 室蘭工業大学 副学長・教授
最終学歴 2013年 9月 会津大学大学院コンピュータ理工学研究科博士課程修了
学  位 2013年 9月 博士(コンピュータ理工学) 取得
主な経歴 2013年11月 国立研究開発法人情報通信研究機構  研究員
     2014年11月 室蘭工業大学大学院工学研究科 助教
     2016年 4月 室蘭工業大学大学院工学研究科 准教授
     2019年 7月 室蘭工業大学大学院工学研究科 教授
     2020年 1月 室蘭工業大学 副学長

◆講演概要
 第3次AIブームの到来は医療分野にも大きな変化をもたらし、IoT機器の普及や医療データのDX化とともに医工連携のニーズは益々高まっている。本講演では、現在報告されているAIを中心とした医療分野への応用研究を、AIと医療画像、AIと医療ロボット、AIとヘルスケアの3つのカテゴリに分け幅広く紹介する。最近の進展および動向に関する考察を行い、AIが医療分野で得意とすることや期待できること、さらにプライバシーや信頼性など社会実装までに解決すべき課題と将来の医工連携研究の方向性を示し、本講演を締めくくる。

プログラム

1 開会挨拶 札幌医科大学 理事長・学長 山下 敏彦 先生
2 第一部 シンポジウム
  タイトル 「デジタル医工連携の実際と可能性」
  座  長 室蘭工業大学 理事・副学長  松田 瑞史 先生
       札幌医科大学 保健医療学部長 片寄 正樹 先生
  講 演 者
    (1)札幌医科大学 医学部泌尿器科学講座 助教 京田 有樹 先生
          「泌尿器科医のアンメットニーズをAIで解決する-検査の低侵襲化を目指して 」
    (2)室蘭工業大学 大学院工学研究科しくみ解明系領域 教授 太田 香 先生
          「AIによる尿流測定データの分類と因子特定手法」
    (3)札幌医科大学 保健医療学部理学療法学科 講師 戸田 創 先生
          「デジタル技術を応用した理学療法評価の定量化・自動化の可能性 」
    (4)室蘭工業大学 大学院工学研究科しくみ解明系領域 准教授 近藤 敏志 先生
          「コンピュータビジョン技術の医療分野および人物解析への応用」

3 第二部 特別講演
  タイトル「Recent Trends and Future Challenges in Medical Informatics」
  座  長 札幌医科大学 医学部長 齋藤 豪 先生
  講演者 室蘭工業大学 副学長   董 冕雄 先生

4 閉会挨拶 室蘭工業大学 学長 空閑 良壽 先生

イベント詳細

開催日時

2022年9月28日(水曜日) 17時00分 から 19時15分

開催場所
 札幌医科大学 記念ホール(札幌市中央区南1条西18丁目)
Zoomからもご参加いただけます
対象
一般、医療関係者、学内職員、学生
事前申込

下記の申込フォームにアクセスし、内容を入力の上、送信してください
申込期限:9月26日(月)17時00分まで
参加料
 無料
主催者
 室蘭工業大学、札幌医科大学
問い合わせ先

新型コロナウイルス感染状況によっては、すべてZoom配信に変更する場合があります

  • 札幌医科大学事務局研究支援課
  • 担当者:藤戸
  • 電話番号:011-688-9553

発行日: