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肺がん診療への取り組み

国が指定する特定機能病院および、がん診療連携拠点病院の呼吸器内科として充実した肺がん診療を行っています。

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診断

最新の超音波気管支鏡を導入

従来の気管支鏡検査にくわえて、当施設では気管支鏡の先端から肺末梢の病変まで細いエコープローブを誘導して、病変を観察、生検できるガイドシース法(EBUS-GS)や、気管・気管支に隣接するリンパ節などを経気管支的にエコーで確認して、穿刺、生検できる専用の気管支鏡(EBUS-TBNA)を導入しており、診断率の向上に努めています*。
*病変の位置などにより、必ずしもみなさんに適応可能ではありません。
    • EBUS-TBNAの検査風景
    • EBUS-GSによる腫瘍の描出

高分解能CTによる仮想内視鏡画像の作成

高分解能CT撮影により、3D画像を作成することができます。気管支鏡を行う際のシュミレーション*1ができ、検査の際、病変への誘導がより簡便になります*2。

*1: 気管支鏡検査の代わりになるものではありません。
*2: 病変の位置などにより、必ずしもみなさんに適応となるわけではありません。
    • 写真
      CTを用いた腫瘍の誘導気管支の同定
    • 写真
      仮想内視鏡画像

治療

呼吸器外科、放射線治療科との密な連携による集学的治療

呼吸器外科や放射線治療科と合同カンファレンスをおこない、内科的治療(抗がん剤治療など)と手術、放射線治療を併用する集学的治療をおこなっています*。呼吸器外科とのカンファレンスではフロンティア医学研究所分子医学部門(病理)の先生にも参加いただいており、教育の場としても、活発で有意義な討論を行っています。
*病変の拡がりなどにより、外科治療、放射線治療の適応となる患者さんは限定されます。

    • 写真
      呼吸器外科との合同カンファレンス風景
    • 写真
      放射線治療科との合同カンファレンス風景

昨今の個別化医療に対応

2002年、がんの増殖などに関係する特定の分子を狙い撃ちする分子標的治療薬の一種であるゲフィチニブがわが国ではじめて承認されました。その後、特定の上皮成長因子受容体 (EGFR)遺伝子変異を有する非小細胞肺がんに対して、ゲフィチニブが特に有効であることが分かり、昨今では手術などで摘出した肺がんの遺伝子を調べることによって、あらかじめゲフィチニブが有効かどうかをある程度、予測することができます。また、ALK融合遺伝子を持つ肺がんに対して、ALK融合蛋白質の病的なチロシンキナーゼ活性を阻害する分子標的薬クリゾチニブが開発されており、肺がんの分野でも個別化医療が進んでいます。当講座(当科)でも患者さんのがん組織を調べることによって、個別化医療を行っています*。また日本呼吸器学会呼吸器専門医、日本がん治療認定機構がん治療認定医をはじめとした、抗がん剤治療、内科・呼吸器科診療に精通した医師たちにより、副作用に対しても万全の対策を行っております。

*基本的には肺腺がんで行っています。肺がんの組織型や採取された検体によって検査できないことがあります。

研究

講座(当科)では肺がんに関する、基礎研究・臨床研究を積極的に行っています。
詳細は以下のリンク先でご覧いただけます。

最終更新日:2016年09月27日



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