Majordomo システムでは、設定ファイルを使ってメーリングリストを制御することができます。情報センターのメーリングリストサービスでは設定ファイルの変更を電子メールで行うことができるようになっています。 |
※ newconfig コマンドメールには、全設定項目を記述してください。(一部のみを書き換えた場合でも、その他の設定全てを含むconfigファイル全体を送り返してください。)
以上で、変更手続きが完了します。
設定ファイル項目について |
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設定ファイルは、『変数名 = 値』の形式で記述します。値が複数行になる変数の記述は、
変数名
<<
END
値1
値2
END
の形式になります。
設定可能な変数は以下のとおりです。
<形式> welcome = yes/no
新しく参加した人にウェルカムメッセージを送信するかどうかを指定します。
yesで送信、noで送信しません。
<形式> announcements = yes/no
メーリングリストへの新規登録や脱会があったときに、メールで管理者に通知をするかどうかを指定します。
yesで通知、noで通知しません。悪戯を避けるために、yesにしておくことをおすすめします。
<形式> get_access = open/list/close
open、list、closedのいずれかを指定します。
open…誰でもgetコマンドで過去のメールを取り寄せることができます。
list…メーリングリストの参加者だけがgetコマンドを利用できるようになります。
closed…誰もgetコマンドを利用できなくなります。
<形式> index_access = open/list/close
open、list、closedのいずれかを指定します。
open…誰でもindexコマンドで過去のメールを取り寄せることができます。
list…メーリングリストの参加者だけがindexコマンドを利用できるようになります。
closed…誰もindexコマンドを利用できなくなります。
<形式> who_access = open/list/close
open、list、closedのいずれかを指定します。
open…誰でもwhoコマンドでの参加者一覧メールを取り寄せることができます。
list…メーリングリストの参加者だけがwhoコマンドを利用できるようになります。
closed…誰もwhoコマンドを利用できなくなります。
※closedを設定した場合でも、管理者は approve コマンドを使って参加者一覧を取り寄せることができます。
<形式> which_access = open/list/close
open、list、closedのいずれかを指定します。
open…誰でもwhichコマンドで登録されているリストの検索ができます。
list…メーリングリストの参加者だけがwhichコマンドを利用できるようになります。
closed…誰もwhichコマンドを利用できなくなります。
<形式> info_access = open/list/close
open、list、closedのいずれかを指定します。
open…誰でもinfoコマンドで紹介文を取り寄せることができます。
list…メーリングリストの参加者だけがinfoコマンドを利用できるようになります。
closed…誰もinfoコマンドを利用できなくなります。
<形式> intro_access = open/list/close
open、list、closedのいずれかを指定します。
open…誰でもintroコマンドでウェルカムメッセージを取り寄せることができます。
list…メーリングリストの参加者だけがintroコマンドを利用できるようになります。
closed…誰もintroコマンドを利用できなくなります。
<形式>
advertise
<<
END
正規表現
END
サーバにlistコマンドが送られた時、差出人のメールアドレスが正規表現にマッチした時だけメーリングリスト名と簡単な紹介文を返信します。
それ以外の場合は、返信メールにメーリングリスト名を表示しません。
ただし、参加者からのlistコマンドに対しては無条件にメーリングリスト名の書かれたメールを返信します。
noadvertiseが設定されている場合は、そちらの設定が優先されます。
この設定が必要ない場合、正規表現の部分は空欄にしておいてください。
<形式>
noadvertise
<<
END
正規表現
END
サーバにlistコマンドが送られた時、差出人のメールアドレスが正規表現にマッチした時、返信メールにメーリングリスト名を表示しません。
それ以外の場合は、返信メールにメーリングリスト名を表示しません。
ただし、参加者からのlistコマンドに対しては無条件にメーリングリスト名の書かれた メールを返信します。
noadvertiseの設定は、advertiseでの設定よりも優先されます。
この設定が必要ない場合、正規表現の部分は空欄にしておいてください。
<形式>description = 紹介文
メーリングリストに関する簡単な紹介文を設定します。
紹介文はlistsコマンドの返信メールにメーリングリスト名と
一緒にに表示されます。
長さは半角文字で約50文字程度です。
listsコマンドで自分のメーリングリストを表示させたくない場合には、noadvertiseの正規表現のところに、//を書き込みます。
<形式>
subscribe_policy
=
open/close/auto/open+confirm/close+confirm/auto+confirm/
subscribeコマンドメールが送られた時のユーザの登録方法を指定します。
open…コマンドメールがユーザ本人からのものであった場合のみ登録されます。
closed…承認を得るためにコマンドメールは管理者に転送されます。
管理者がapproveコマンドによる承認操作を行うと登録されます。
auto…無条件に登録します。
"+confirm"は確認用のオプションです。
"open+confirm"と設定すると、subscribeコマンドメールが送られたとき
その参加者アドレスに、確認のための認証鍵が書かれたメールを返送します。
受け取ったユーザは、このメールの指示にしたがって再度メールを返信した上で登録が完了します。
<形式> subscribe_policy = open/close/auto
unsubscribeコマンドメールが送られた時のユーザの削除方法を指定します。
open…コマンドメールがユーザ本人からのものであった場合のみ削除します。
(差出人アドレス詐称によるトラブルは避けられません)
closed…承認を得るためにコマンドメールは管理者に転送されます。
管理者がapproveコマンドによる承認操作を行うと登録されます。
auto…無条件に削除します。
参加、脱退の設定例 |
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(例)無条件に参加(脱退)できるようにする。
subscribe_policy = auto |
(例)本人のアドレスのみ、参加(脱退)できるようにする
subscribe_policy = open |
(例)本人のアドレスで参加(脱退)した場合に、確認メールを送るようにする
subscribe_policy = open+comfirm |
(例)管理者の承認を必要とする
subscribe_policy = closed |
<形式> admin_passwd = 管理者パスワード
管理用パスワードを設定します。必ず設定して下さい。
<形式> strip = yes/no
配信者リストにメールアドレスを追加するときに、アドレス部分のコメント
(フルネーム等が表示される部分)を削除します。
コメントに漢字等が使われている場合、誤動作の原因ともなりますのでyesを指定することをおすすめします。
<形式> date_info = yes/no
紹介文の先頭に更新日時を入れるかどうかを指定します。
<形式> date_intro = yes/no
ウェルカムメッセージの先頭に更新日時を入れるかどうかを指定します。
<形式> moderate = yes/no
yesに設定すると、メーリングリストはモデレーテッドリストになります。
投稿されたメールは全て
moderator
に指定されたメールアドレスに転送されます。
<形式> moderator = モデレータのメールアドレス
メーリングリスト管理者以外の人がモデレータになる場合、 ここにメールアドレスを指定します。
<形式> approve_passwd = 承認パスワード
バウンスメール、モデレーテッドリストの承認用パスワードです。
参加者リストに登録されていないアドレスからのメールやモデレーテッドリストのメールは、
管理者に転送されます。そのメールを承認する場合は、"Approved:"
ヘッダに
承認パスワードを書いてメーリングリスト参加者に配信することができます。
<形式> sender = 発信者アドレス
配信されるメールのエンベロープアドレスと発信者アドレスを指定します。
ここに設定されたメールアドレスは、新規参加者に送られるウェルカムメッセージの
発信者アドレスとしても使われます。
<形式> maxlength = メッセージ最大サイズ(バイト数)
メーリングリストに投稿できるメッセージの最大サイズを指定します。
この値を変更する場合、メールを受信するリストメンバの環境(ダイアルアップ接続等)によっては、容認できるメールサイズが異なる可能性を考慮してください。また、配信先のメールサーバによっては、受信できるメールの最大サイズを制限している可能性があります。
<形式> precedence = bulk
配信されるされるメールのPrecedenceヘッダの値を設定します。
通常のメーリングリストはbulkにします。
<形式> reply_to = mlname@sapmed.ac.jp
Reply-Toヘッダの値を設定します。メーリングリストのアドレスを設定して おくと返信メールの送り先がメーリングリスト宛になります。
<形式> restrict_post = メーリングリスト名
メーリングリストへの投稿を制限します。
ここにメーリングリスト名を設定しておくと配信者リストに登録されていないメールアドレスからの投稿を禁止することができます。
<形式>
taboo_body/taboo_headers
<<
END
正規表現
END
本文、ヘッダに特定のアドレスやフレーズが現れた場合、そのメールの配信を拒否します。
誤動作などによる不用意な投稿や、悪意の妨害を拒否することができます。
指定した単語が見つかると、そのメールをオーナーに転送します。
設定例 |
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(例)ヘッダに”Big
chance
Make
Money”というフレーズがあれば、そのメールを配信せず、オーナに転送する。taboo_headers << END |
<形式> purge_received = yes/no
配信されるメールのReceivedヘッダ行を削除するかどうかを指定します。
yesで削除、noで削除しません。
<形式> administrivia = yes/no
コマンドメールが間違ってメーリングリスト本体に送られてしまった場合に、そのメールをメーリングリスト管理者に転送するかどうかを指定します。
yesで転送、noで転送しません。
<形式> subject_prefix = [$LIST $SEQNUM]/[$LIST:$SEQNUM]/($LIST $SEQNUM)/($LIST:$SEQNUM)
配信されるメールのサブジェクト行に付けるメーリングリスト名とシーケンス番号の形式を指定します。
$LIST
と
$SEQNUM
は、それぞれメーリングリスト名とシーケンス番号に変換されます。