JAPAN IBD COVID-19 TASKFORCEとは?

潰瘍性大腸炎やクローン病は原因不明の難治性疾患であり,炎症性腸疾患(Inflammatory Bowel Disease:略してIBD)と呼ばれています. 近年,これらの患者さんの数は増加の一途をたどっていますが,未だにに病気の原因は完全に解明されておらず,根治的な治療法は存在しません.
そのため,厚生労働省による科学研究費補助金(難治性疾患政策研究事業)として,『難治性炎症性腸管障害に関する調査研究』班が結成されました. 研究班は炎症性腸疾患の専門家で構成されており,炎症性腸疾患の病態,診断方法,治療指針,実際の患者さんの疫学調査などの様々な問題について,調査,研究,情報発信しています.

2020年初頭より新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が流行し,世界的に問題となっていますが, 「日本の炎症性腸疾患(IBD)患者さんならびにその診療に携わる実地医家の医師のために, IBD における新型コロナウィルス感染症(COVID-19)に関する情報を集積・整理し,皆様に お届けする必要がある」ことから,2020年4月に専門家チームとして「JAPAN IBD COVID-19 TASKFORCE」が設立され, 医師向けの情報(炎症性腸疾患(IBD)の診療,文献情報の発信,世界のリアルタイムな状況)を発信してまいりました.

この度,炎症性腸疾患(IBD)患者さんに向けた情報発信の準備が整ったため,このWEBサイトを開設いたしました. 新しい情報について,逐次皆様にお伝えしていく予定ですので,今後も JAPAN IBD COVID-19 Taskforce からの情報をご覧いただけますようよろしくお願いいたします.

*2020年8月下旬より研究班の調査として,「COVID-19流行により生じた、本邦の炎症性腸疾患患者が感じた不安や行動変容に関するアンケート調査」が開始されました.主治医から炎症性腸疾患の患者様へご協力をお願いすることがあります.その際は大変お手数をおかけしますが,ご協力の程よろしくお願いいたします.


厚生労働科学研究費補助金(難治性疾患政策研究事業)
『難治性炎症性腸管障害に関する調査研究』班
研究代表者  久松 理一   

『難治性炎症性腸管障害に関する調査研究』班 JAPAN IBD COVID-19 Taskforce
リーダー  仲瀬 裕志