地域合同キャンサーボード・特別セミナーの開催報告【北海道大学・北海道医療大学】
北海道大学・北海道医療大学では、11月26日(水)18時から社会医療法人製鉄記念室蘭病院において、「地域合同キャンサーボード・特別セミナー」を開催し、73名の道内医療関係者に御参加いただきました。
この「地域合同キャンサーボード・特別セミナー」の趣旨は、がんプロインテンシブコースの事業として、がんの治療方針に当たり、薬物療法・外科療法・緩和療法などの専門的治療に関する助言を必要とする医療機関において、実際の症例を通じて、多職種間の治療方針決定のプロセスやチーム医療の重要性を認識する場を提供する「地域合同キャンサーボード」、また、薬物療法・外科療法・緩和療法などの専門的治療などに関する説明を行う「特別セミナー」を開催するものです。-
会場の風景
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意見交換の様子
第1部の「キャンサーボード」では、北海道大学大学院医学研究科の清水准教授を座長に、肺癌と肝癌の2症例について、意見交換や治療方法などの検討を行いました。本学からは、医学研究科の木下一郎准教授,清水伸一准教授,また,北海道医療大学から小林道也教授,手稲渓仁会病院の田中いずみ副看護部長がディスカッサントとして参加しました。
また、第2部の「特別セミナー」では、清水先生を座長に、木下先生から「がん分子標的治療の基礎と最新トピックス」について,田中先生から「医療チームで行う意思決定支援」について,小林先生から「医薬品リスク管理計画(RMP)に基づく医薬品適正使用」について説明しました。-
北海道大学 木下一郎准教授
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手稲渓仁会病院 田中いずみ副看護部長
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北海道医療大学 小林道也教授
当日は,活発な意見交換がなされ,参加者からも非常に好評のうちに終了となりました。
4大学では、今後も道内地域医療機関において「地域合同キャンサーボード」、「特別セミナー」を開催して、地域がん診療ができるチーム連携能力の高いがん専門医療人を育成してまいります。お問い合わせは、札幌医科大学がんプロ事務局までお寄せください。