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「地域合同キャンサーボード・特別セミナー」の開催報告
札幌医科大学、北海道大学、旭川医科大学及び北海道医療大学の4大学では、「北海道がん医療を担う医療人養成プログラム」において、地域がん診療ができるチーム連携能力の高いがん専門医療人を育成する目的で、インテンシブコースを設定しております。
当コースの事業として、がんの治療方針に当たり、薬物療法・外科療法・緩和療法などの専門的治療に関する助言を必要とする医療機関において、実際の症例を通じて、多職種間の治療方針決定のプロセスやチーム医療の重要性を認識する場として、「地域合同キャンサーボード」、また、薬物療法・外科療法・緩和療法などの専門的治療などに関する説明を行う「特別セミナー」を開催することとしております。
この度、札幌医科大学が担当大学となり、11月6日(火)に社団法人日本海員掖済会 小樽掖済会病院において、「地域合同キャンサーボード・特別セミナー」を開催し、49名の医療関係者に御参加いただきました。
キャンサーボード
第1部の「キャンサーボード」では、小樽掖済会病院の勝木消化器病センター長を座長に、膵がんに関する症例について、意見交換や治療方法などの検討を行いました。本学からは、内科学第四講座の加藤淳二教授、瀧本理修講師、林毅講師、外科学第一講座の木村康利講師、麻酔科学講座の渡邊昭彦講師がディスカッサントとして参加しました。
また、第2部の「特別セミナー」では、加藤教授を座長に、林講師から「CTによる膵癌の治療方針の決定-読影の基本と治療方法の概要-」、木村講師から「外科的管理のスタンダードと前治療後の手術」、渡邊講師から「がん疼痛緩和最近の動向(膵癌)」について説明しました。
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内科学第四講座 林 毅講師
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外科学第一講座 木村 康利 講師
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麻酔科学講座 渡邊 昭彦 講師
参加者からは、
・血管湿潤の診断の重要性について知ることができて良かった。
・外科的観点からのセミナーは勉強になった。
・疼痛緩和の話を詳しく知りたい。
などの意見や要望が寄せられました。
4大学では、今後も道内地域医療機関において「地域合同キャンサーボード」、「特別セミナー」を開催して、地域がん診療ができるチーム連携能力の高いがん専門医療人を育成してまいります。お問い合わせは、札幌医科大学がんプロ事務局までお寄せください。