学部の教育方針・カリキュラム・授業科目 |
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(1)医学部医学科 医学部の教育目標は、多様化する医学・医療の発展に対応し、社会の要請に応えうる人間性豊かな基本的臨床能力、技術をそなえた医師の育成と医学研究者となるための基礎を培うことです。 この教育目標を達成するため、次の教育方針を柱としています。 |
ア 医の倫理に徹し、人間愛あふれた医師及び医学研究者を育てる。 イ 創造性に富み、自主的精神と科学者としての心を持った医師及び医学研究者を育てる。 ウ 医学・医療の進歩に即応し、地域及び国際社会に貢献し得る医師及び医学研究者を育てる。 エ 多様な初期診療の社会的要請に応え得る幅広い能力を有する医師を育てる。 |
この教育方針に基づいて、6年間一貫の教育を行っていますが、平成7年度から近年における医学・医療の進歩に対応するため、大幅にカリキュラムを改正しました。新しいカリキュラムでは、全学年にわたり単位制をとるとともに、従来の授業科目の再編成、新設科目の取り入れを行いました。 第1学年においては、人間形成及び基礎能力の養成のための教育が行われます。また、第2学年では合わせて基礎医学が開講され、第3学年から第4学年の前期まで基礎医学を学び、第4学年から臨床医学と医学全般にわたる教育を行います。また、全学年を通して医学概論・医療総論が開講され、医の倫理をはじめとする医学を学ぶ者としての人間性形成教育が行われます。 授業科目は、次のとおりです。 一般教育科目関係 |
T……哲学、文学、心理学、歴史学、倫理学、法学、経済学、社会学、人類学、保健経済学 U……数学、基礎物理学、化学、細胞生物学、統計学、自然科学特論 V……英語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、医学英語、医学英会話 W……運動科学、トレーニング X……情報科学 Y……総合科目A,B、一般教育セミナー Z……医学概論・医療総論、人体発生学、医用工学 |
専門教育科目 |
基礎医学系 解剖学、生理学、生化学、病理学、微生物学、薬理学、衛生学、公衆衛生学、法医学、神経科学、免疫科学、分子生物学・分子医科学 臨床医学系 総合診断学、内科学、神経内科学、外科学、脳神経外科学、整形外科学、周産期科学、産科・婦人科学、小児科学、眼科学、皮膚科学、形成外科学、泌尿器科学、耳鼻咽喉科学、神経精神医学、放射線医学、地域医療総合医学、口腔外科学、麻酔学、救急医学、リハビリテーション医学、臨床薬理学、医事法制、医事法学、CPC病理示説、総合講義 |
(2)保健医療学部 保健医療学部は、保健医療の総合的な教育の充実と研究・実践の発展に寄与することを目的とし、地域住民のニーズにこたえ、広く社会に貢献しうる看護婦(士)・保健婦(士)・理学療法士・作業療法士の育成をめざしています。 この理念を達成するため、次の教育目標を掲げています。 |
ア 人間の生命と人権を尊重し、全人的に理解する態度をもつ。 イ 主体的、かつ創造的に問題や課題を提示し、解決していく能力をもつ。 ウ 対象のニーズに応じた専門的な実践に必要な基礎的能力をもつ。 エ 保健医療福祉システムを総合的に理解するとともに、チームの一員として、対象を中心にして有機的に機能する基礎的能力をもつ。 オ 保健医療福祉水準の向上や発展に貢献する態度をもつ。 カ 専門職能集団の発展に寄与する態度をもつ。 キ 文化や価値観の多様性を認め、広い視野と柔軟で豊かな感性を自ら培う態度をもつ。 ク 変化する日本及び国際社会のなかで、自己及び社会の課題を洞察し、発展的に対処・追求していく態度をもつ。 この教育目標に基づき、平成12年度から新しいカリキュラムが編成されます。 授業科目は、次のとおりです。 (ア)一般教育科目(3学科共通) 生物学、生命の物理学、生命の化学、自然科学実験、生態学、生命科学、心理学概論、心理学実験、哲学と科学、倫理学、論理的思考、教育学、社会学概論、法学、文化人類学、女性学、国際社会論、芸術論、情報科学、統計数学、生活学、健康と活動、スポーツとレクリエーション、表現論、英語、保健医療英語、スペイン語、中国語、ロシア語、手話・点字、自主課題研究 (イ)看護学科専門科目 保健医療総論、生体科学、健康心理学、人間発達学、人間関係論、家族社会学、病態学、保健医療システム、環境保健論、疫学、保健医療統計学、社会と健康史、救急法、社会福祉学、社会保障論、公的扶助論、地域福祉論、臨床心理学、生体力学、人間工学、看護学概論、看護技術総論、看護技術論、看護理論、ヘルスアセスメント、健康教育論、看護倫理、看護臨床治療論、成人看護活動論、母子健康看護論、母子看護活動論、老年看護活動論、精神看護活動論、在宅看護活動論、地域看護活動論、基礎看護実習、成人看護実習、母子看護実習、老年看護実習、精神看護実習、地域看護実習、看護学セミナー、集中治療看護論、終末期看護論、リハビリテーション看護論、産業看護論、国際保健医療・看護論、看護管理学、看護教育学、リハビリテーション概論、医療経済学 (ウ)理学療法学科専門科目 保健医療総論、人間発達学、社会と健康史、人間関係論、家族社会学、解剖学、解剖学実習、生理学、生理学実習、生体力学、運動学、運動学実習、運動生理学、神経科学の基礎、臨床心理学、病理学概論、内部障害学、神経障害学、術前術後管理学、運動器障害学、発達障害学、精神障害学、老年期障害学、社会福祉学、リハビリテーション概論、理学療法学概論、理学療法管理学、病態運動学、保健医療統計学、理学療法学研究法、理学療法研究セミナー、理学療法評価診断学、高次脳機能障害学、基礎運動療法学、義肢装具学、物理療法学、運動器障害理学療法学、神経障害理学療法学、発達障害理学療法学、内部障害理学療法学、日常生活技術学、集中治療理学療法学、リハビリテーション工学、地域理学療法学、生活環境学、臨床実習、総合臨床実習、臨床検査・薬理学、公衆衛生学、スポーツ障害学、徒手関節治療学、神経筋促通治療学、理学療法課題研究 (エ)作業療法学科専門科目 保健医療総論、解剖学、解剖学実習、生理学、生理学実習、運動学、運動学実習、人間発達学、病理学概論、臨床心理学、運動障害学、運動機能障害学、内部障害学、老年期障害学、神経障害学、精神障害学、神経精神障害学、発達障害学、高次脳機能障害学、社会福祉学、リハビリテーション概論、作業療法学概論、職業倫理・管理学、作業療法技術学演習、作業療法研究セミナー、作業療法特別課題、作業療法評価学、作業療法評価学演習、日常生活適応学、身体障害作業療法学、精神障害作業療法学、発達障害作業療法学、老年期障害作業療法学、作業療法総論、地域作業療法論、臨床実習、総合臨床実習、生体力学、神経科学の基礎、術前術後管理学、救急法、臨床検査・薬理学、スポーツ障害学、リハビリテーション工学、社会と健康史、公衆衛生学、保健医療統計学、社会保障論、公的扶助論、地域福祉論 |
(3)大学院医学研究科(博士課程) 大学院医学研究科では、医学の理論と応用について教授研究し、文化の進展に寄与するとともに、専攻分野における研究能力と学識を養うため、次の各専攻別に、必要な科目の教育を行います。 生理系、病理系、社会医学系、内科系、外科系 (ただし、内科系、外科系の場合は、事前に1年間の臨床研修が必要です。また、生理系、病理系、社会医学系についても1年間の臨床研修が望ましい。) 大学院の所定の単位を修得し、学位論文の審査に合格した者には、博士(医学)の学位が授与されます。 なお、この学位は、大学院に入学しない者で、所定の医学研究の経歴を有し、論文を提出してその審査に合格した者にも授与されます。 (4)大学院保健医療学研究科(修士課程・博士課程) 〔修士課程・博士(前期)課程〕 広い視野に立って精深な学識を授け、専攻分野における研究能力又は高度の専門性を要する職業等に必要な能力を養うため、次の各専攻別に、必要な科目の教育を行います。 ○ 看護学専攻(修士課程) ○ 理学療法学・作業療法学専攻(博士(前期)課程) 大学院の所定単位を修得し、学位論文の審査に合格した者には、修士(看護学、理学療法学又は作業療法学)の学位が授与されます。 〔博士(後期)課程〕 国際的視野に立って保健・医療・福祉に貢献できる人材の育成、より高度な専門的知識を有する研究者及び教育者の育成を行います。 ○ 理学療法学・作業療法学専攻(博士(後期)課程) 大学院の所定単位を修得し、学位論文の審査に合格した者には、博士(理学療法学又は作業療法学)の学位が授与されます。 |