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ご挨拶
医学部医科知的財産管理学 教授
附属産学・地域連携センター 副所長
医学博士
弁理士 石 埜 正 穂 |
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平成14年12月、札幌医科大学に知的財産管理部門準備室が立ち上がりました。医科系の大学として画期的なことでしたが、当初は組織も体制も脆弱なものでした。その後、平成16年4月に、準備室が知的財産管理室となり、平成18年4月、附属産学・地域連携センターの設置を受けて、その中の1セクションとなるに至っております。組織の名称こそ変遷してきましたが、専門的かつ責任あるミッションを受けた集団として、一貫して「知財室」としてのアイデンティティーを維持し続けております。まだまだ不安定要素を抱えておりますが、皆様のご支援をいただきながら、開設以来、体制は着実に充実化してきております。 |
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この間、知財室が中心となって、大学の知的財産ポリシーや職務発明規定を整備し、共同研究の窓口一元化や規定の整備、利益相反ポリシーの策定に尽力するなど、大学による知財の管理・活用体制をいち早く確立させました。平成17年度にスタートした大学管理下の出願件数も、平成19年度末には既に79件に達しております。また、知財室は、「研究者の知的財産意識の向上」をスローガンに掲げ、学内の知的財産教育にも努力を重ねて参りました。このうち大学院生を中心とした知財教育の試みは、平成17年度から20年度まで、文部科学省現代的教育ニーズ取組支援プログラム(現代GP)の採択を得ております。 |
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もちろん、知財室の最も中心的な使命は、札幌医科大学に関係する皆様の研究成果等を出来る限り有効に「権利化」し「活用」させるための具体的な支援にございます。「活用」とは、社会にとっては治療法などの新しい技術の普及であり、研究者にとっては自らの研究のさらなる展開を意味します。大学は、過去の枠組みを超えた新しい価値を創造する場所です。大学から生じる研究成果には、イノベーティブで、社会・産業構造をも変革する可能性を秘めたものが多数あります。知財室では、これらの成果を社会や研究活動で生かすための、知財面からの様々な研究支援を行います。 |
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平成19年の大学法人化を迎え、知財活用に対する学内外からの期待はますます高まっております。知財室はまだまだ体制的にも経験的にも不十分で、皆様のご期待に十分応えなれない部分も多々ございますが、叱咤激励を頂戴しながら、知的財産全般に関するより充実したサービスを提供すべく、日々努力しております。知的財産・研究活用に関するご相談は、いつでも、どのようなものでも、大歓迎です。今後とも、知財室をどうぞよろしくお願いいたします。 |