第2回臨床ストレス応答学会大会のご案内

会期

2007年11月30日(金)、12月1日(土)

会場

九州大学病院地区キャンパス コラボステーションI、II
福岡市東区馬出3 

(アクセスは http://www.srp.kyushu-u.ac.jp/collabo2/をご参照下さい)

大会長

姫野國祐(九州大学医学研究院・教授)

第2回臨床ストレス応答学会大会 ご挨拶

 昨年の第1回の「臨床ストレス応答学会」は京都大学の永田和宏大会長のご企画の元に、従来の医学会の概念を一掃し前途洋 々たる歴史が刻まれていくであろうことを予感させるような素晴らしいスタートが切られました。第2回大会の大会長には光栄にも私が仰せつかりました。
 第2回大会は本学会の今後の進むべき方向性をさらに明確に位置づけていく上で非常に重要な責務を伴った大会となることが期待されていると感じておりま す。第2回大会も第1回大会の実績をもとに、ストレス応答研究の基礎および臨床研究分野のさらなる融合を目指した有意義な学会にしたいと願って立案いたし ました。福岡という地方都市であるにもかかわらず、幸いにも昨年と同数の応募を頂き、会員の皆様のこの分野へのご期待が大きいことがひしひしと伝わってく るような気がいたします。
 本大会では特別講演として、臨床関連分野を金子清俊先生、服部信孝先生、高橋良輔先生による「神経変性疾患と分子シャペロン」、基礎関連分野を田中啓二 先生、村田茂穂先生による「蛋白分解と生体制御」の二本立ての計5題を、また祖父江元先生によるランチョンセミナーを企画いたしました。それぞれにイン ターナショナルでリーダー格のご多忙な先生方ですが、ご講演の快諾をいただきました。これらのご講演が今後のこの分野のさらなる飛躍的な発展の大いなる きっかけとなれば主催者としても本望です。この大会を通じて、会員諸氏そして参加者のみなさまの熱い議論・討論・交流がなされ、多くの共同研究のシーズと なり、そして共通の目標・夢の実現に向けた多くの友情が生まれることを願ってやみません。
 最後になりましたが、本大会のためにおおくのご支援をいただきました、関係企業の皆さまに厚く御礼申し上げます。

第2回臨床ストレス応答学会大会長
九州大学大学院医学研究院教授  
姫野 國祐      


大会スケジュール


第2回臨床ストレス応答学会大会プログラム
<すべて口演です>

11月30日(金)(一般24演題、特別講演3演題
8:30-   受付
9:00-9:05 開会挨拶(姫野國祐大会長)
9:05-10:11 セッション1 熱ショック蛋白質と免疫
(座長 鳥越俊彦、原 勲)
  1 横田伸一(札幌医科大学医学部微生物学)
多発性硬化症患者髄液中の抗HSP70自己抗体はHSP70によるToll-like receptor系活性化を増強する
  2 水上修作(RIKEN RCAI 免疫シャペロン)
HSP依存性クロスプライミングと腫瘍除去におけるMyD88の役割
  3 九冨五郎(札幌医科大学第一病理)
HSP-癌ペプチド複合体ワクチンの高CTL誘導性機構の解析と治療への応用
  4 田村保明(札幌医科大学第一病理)
Hsp90によるシャペロン分子の時・空間的制御と免疫応答
  5 原 勲(和歌山県立医科大学泌尿器科)
結核菌65kDa heat shock protein導入による腫瘍免疫療法
  6 田村 裕(千葉大学医学部生命情報科学)
HSP70結合性ペプチドin silico モチーフ解析

休憩

10:26-11:21  セッション2 代謝性疾患とストレス蛋白質
(座長 甲斐広文、水島 徹)
 7 原田春美(筑波大学大学院人間総合科学研究科医学5専攻)
A170欠損マウスにおける過食のメカニズム
 8 石井哲郎(筑波大学大学院人間総合科学研究科医学5専攻)
ストレスタンパク質A170欠損大動脈平滑筋細胞の増殖亢進
 9 森野沙緒里(熊本大学大学院医学薬学研究部 遺伝子機能応用学)
2型糖尿病モデルマウスにおけるHsp72によるインスリン抵抗性改善効果
 10 近藤龍也(熊本大学大学院医学薬学研究部 代謝内科学)
温熱・電流同時印加療法によるdb/dbマウスのインスリン分泌改善効果
 11 足立博紀(熊本大学大学院医学薬学研究部 代謝内科学)
Geranylgeranylacetone(GGA)によるHsp72発現誘導と糖代謝改善効果

休憩

11:31-12:15 セッション3 蛋白質凝集と疾患
(座長 金子清俊、高橋良輔)
 12 銭 金澤(信州大学医学研究科加齢適応医化学加齢生物学分野)
マウス老化アミロイドーシスでの骨格筋へのアミロイド沈着
 13 迫野昌文(理研 前田バイオ工学)
シャペロンによる毒性アミロイドオリゴマー生成
 14 上口権二郎(札幌医科大学第一病理)
新規DNAJ蛋白質DNAJB8のポリグルタミン病における役割
 15 足立弘明(名古屋大学大学院医学系研究科 神経内科)
SBMAモデルにおけるHsp90阻害剤の治療効果

12:30-13:30 エーザイ共催ランチョンセミナー
演者:祖父江 元 先生(名古屋大学医学系研究院教授)
演題:「分子シャペロンによる神経変性疾患の治療へ の展望」
司会:姫野國祐 大会長

13:40-14:40 評議委員会・総会

14:50-15:45 セッション4 小胞体ストレス
(座長 一条秀憲、後藤知己)
 16 後藤知己(熊本大学 医薬系研究院 分子遺伝分野)
小胞体ストレス-CHOP経路の機能的多面性
 17 藤井 潤(九州大学大学院医学研究院 細菌学分野)
血管内皮細胞におけるベロ毒素のCHOP依存性小胞体ストレス誘導能
 18 松田史子(九州大学大学院医学研究院 細菌学分野)
2-deoxy-D-glucoseによる小胞体ストレスとレジオネラの細胞内増殖抑制
 19 村上智彦(宮崎大学医学部 解剖学講座 分子細胞生物学分野)
骨芽細胞における小胞体ストレストランスデューサーOASISの役割
 20 日野真一郎(宮崎大学医学部 解剖学講座 分子細胞生物学分野)
小胞体ストレスセンサーBBF2H7の機能解析

休憩

15:55-16:40 セッション5 神経系のストレス応答
(座長 石井哲郎)
 21 青江知彦(千葉大学大学院医学研究院麻酔学)
変異BiPノックインマウスにみられた大脳皮質形成異常
 22 西頭英起(東京医科歯科大学 COE-FRMDRTB) 
筋萎縮性側索硬化症における小胞体ストレスを介した運動神経死分子メカニズムの解明
 23 薄 聖子(熊本大学医学薬学研究部 遺伝子機能応用学)
トランスサイレチンの細胞内運命を決定する小胞体品質管理機構
 24 八谷如美(東京医科大学医学部 神経生理学講座)
新しいレーザーダイセクションシステムの開発および蛋白質解きほぐし分子Aip2多量体(アンフォルジン)を用いた神経変性疾患病態解析ヘの応用

16:50-18:50 特別講演1 『神経変性疾患と分子シャペロン』
(座長 樋口京一、藤田 潤)
 SL1-1 金子清俊 先生(東京医科大学医学部教授)
プリオン病と分子シャペロン
 SL1-2 高橋良輔 先生(京都大学医学部教授)
蛋白質品質管理病としてのパーキンソン病
 SL1-3 服部信孝 先生(順天堂大学医学部教授)
パーキンソン病の病態:遺伝性パーキンソン病からヒントを得て

19:00- 懇親会 (コラボステーションII、コミュニティラウンジ)

 12月1日(土)(一般23演題、特別講演2演題)                
8:20-9:04 セッション6 ストレス応答の分子機構
(座長 伊藤英晃)
 25 山本 聡(秋田大学大学院 工学資源学研究科)
HOPATPase活性が分子シャペロン複合体形成に及ぼす影響
  26 根本孝幸(長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 口腔分子生化学)
Hsp90a遺伝子多型Gln488>Hisはダイマー形成能の低下をきたす
  27 野口拓也(東京大学薬学研究科 細胞情報 CREST)
ATP誘導性アポトーシスにおけるASK1の役割
  28 本庄雅則(九州大学大学院システム生命科学府)
エーテル結合型リン脂質プラスマローゲン合成不全CHO変異細胞の分離と解析

休憩

9:14-9:47 セッション7 物理的および精神的ストレスへの応答
(座長 岩坂日出男、藤木幸夫)
 29 関山敦生(国立長寿医療センター研究所 血管性認知症研究部 生体防御研究室)
拘束ストレス負荷によるサイトカイン血中レベル上昇におけるinducible NO synthase の役割の検討
 30 山本悠太(徳島大学大学院 ヘルスバイオサイエンス研究部 ストレス制御医学分野)
方法依存的な摂食制限ストレス負荷によるマウスの行動変化及び脳内の遺伝子発現変動について
 31 河合智子(徳島大学大学院 ヘルスバイオサイエンス研究部 ストレス制御医学分野)
急性心理的ストレスならびに身体的ストレスに対するヒト末梢血液細胞内の遺伝子発現変化

休憩

9:57-10:41 セッション8 蛋白分解と生体機能
(座長 久保田広志、横田伸一)
 32 久保田広志(京都大学再生医科学研究所)
McKusick-Kaufmansyndromeタンパク質の病因変異体の凝集と分解
 33 石田義人(京都大学再生医科学研究所 細胞機能調整学分野)
小胞体に蓄積する異常なコラーゲンは、オートファジーによって分解される
 34 丸山 剛(東京医科歯科大学 COE-FRMDRTB)
MEKK活性抑制機構の解明
 35 段 学鋒(九州大学大学院医学研究院 感染免疫熱帯医学分野)
UFD経路によるmycobacterial HSP65に対するCD8T細胞の誘導

10:50-12:10 特別講演2『蛋白分解と生体制御』
(座長 鵜殿平一郎)
SL2-1 村田茂穂 先生(都立臨床研)
プロテアソームによる生体制御
SL2-2 田中啓二 先生(都立臨床研所長)
オートファジーによる生体制御

昼食休憩(各自)

13:20-14:04 セッション9 消化器系のストレス応答
(座長 大塚健三、水島 徹)
 36 神里茉衣(徳島大学大学院 ヘルスバイオサイエンス研究部 ストレス制御医学分野)
IL-18はマウス大腸においてストレス応答時ならびに恒常的なMUC2発現制御に関わっている
 37 嶽尾敬子(徳島大学大学院 ヘルスバイオサイエンス研究部 ストレス制御医学分野)
ストレスにより胃粘膜細胞に誘導されるtra2b選択的スプライシングmRNA isoformの機能
 38 浅井みどり(中部大学応用生物 細胞ストレス生物)
ペオニフロリンによるマウス胃でのHSP70誘導
 39 油谷真由子(熊本大学大学院医学薬学研究部)
NSAID潰瘍におけるヘムオキシゲナーゼ-1の役割

休憩

14:14-14:58 セッション10 炎症性疾患とストレス応答
(座長 六反一仁)
 40 難波卓司(熊本大学大学院医学薬学研究部)
炎症性腸疾患における小胞体ストレス応答関連転写因子CHOPの役割
 41 石原知明(熊本大学大学院医学薬学研究部)
炎症性腸疾患に対するPC-SODの効果
 42 長谷川 輝(大分大学医学部 脳神経機能統御講座 麻酔科学)
敗血症の致死性メディエータHMGB1に対するHSPの効果
 43 日高正剛(大分大学医学部 脳神経機能統御講座 麻酔科学)
AT1受容体阻害剤を用いた急性肺障害の新たな治療戦略

休憩

15:08-15:52 セッション11 ユビキチンプロテアソーム系と免疫
(座長:  根本孝幸、久枝一)
 44 今井 孝(九州大学大学院医学研究院 感染免疫熱帯医学分野)
変異ユビキチンを利用したユビキチン融合分解経路に基づくMHC-class I拘束性CD8+T細胞の効率的な誘導
 45 仇 斌(九州大学大学院医学研究院 感染免疫熱帯医学分野)
Application of ubiquitin fusion degradation pathway in DNA vaccination of Trypanosoma cruzi
 46 屠 麗萍(九州大学大学院医学研究院 感染免疫熱帯医学分野)
トキソプラズマ感染における免疫プロテアソームの関与
 47 菅原英俊(理化学研究所 横浜研究所 RCAI 免疫シャペロン)
PA28-20SプロテアソームによるペプチドプロセシングにおけるMHC結合モチーフの影響

15:52-16:02 閉会挨拶(佐藤昇志 学会長)


参加費
大会参加 費 一般  事前5000円 当日7000円、学生 事前3000円 当日4000円
懇親会費 一般  事前5000円 当日7000円、学生 事前3000円 当日4000円

参加費は下 記郵便口座にお振り込み下さい。

   
【郵便振替口座】
加入者名:第2回臨床ストレス応答学会事務局
口座番号:01750-0-119435
 
大会事務局

第2回臨床ストレス応答学会大会事務局
〒812-8582 福岡市東区馬出3-1-1
九州大学大学院医学研究院
感染免疫・熱帯医学分野
電話 092-642-6117
Fax  092-642-6118
E-mail bssr2007@parasite.med.kyushu-u.ac.jp

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