教授挨拶

本講座は1968年、生化学講座から新設された生化学第二講座としてスタートしました。
初代の坂上利夫教授、二代目の加納英雄教授を経て、2008年より名称を生化学講座と変更し、三代目となる豊田実教授が就任されました。
それに伴い講座の研究テーマも、豊田教授が専門とされていたがんの分子生物学、とくにがんエピジェネティクス研究にシフトしました。

2011年には名称を分子生物学講座に変更し、教室の発展を目指していた矢先、2011年6月に豊田教授がご病気で急逝されました。
早すぎる恩師の死に、私たちは否応なく己の無力さを痛感させられました。

しかし、豊田教授が開拓した研究を少しでも発展させたいと教室員一同が踏みとどまり、関係各位のご指導により2012年8月より鈴木拓が第四代教授として就任させていただきました。

本講座では、疾患、とくにがんの分子機構を遺伝子・分子レベルで解明し、診断・治療へ応用することを目指しています。
主な研究テーマとしては、エピジェネティクスおよびエピゲノムをキーワードに、がんにおけるDNAメチル化、ヒストン修飾、機能性RNAなどの解明とその応用について研究しています。

医学部教育では分子生物学を担当し、DNA、RNA、タンパクの基礎的な理解と、ポストゲノム時代の医療・医学に必要な知識の修得を目指した講義および実習を行っています。

また大学院では応用分子生物学を担当しており、大学院生を募集しています。私達の研究にご関心のある方は、どうぞお気軽にお問い合わせ下さい。

鈴木拓 分子生物学講座 教授
札幌医科大学医学部 分子生物学講座
教授 鈴木 拓
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