北海道分子生物学研究会(HAMB) 

 講 演 会 の お 知 ら せ


第 363 回 例会
演題

ナノモルの糖鎖による細胞内プロテインキナーゼを介したアクチン再構成による神経機能の調節
演者

東 秀好 先生

理化学研究所フロンティア研究システム糖鎖機能研究チーム

日時  11月5日(月)17:00〜
場所  北海道大学大学院獣医学研究科 本館2F212 第一大学院演習室


脳の細胞表面糖鎖の主要な成分であるガングリオシドは、神経機能の維持や、可塑性にかかわっていると考えられる。我々は、神経系の細胞にナノモルレベルのガングリオシド糖鎖を加えると、シナプス可塑性に深くかかわるカルモジュリンキナーゼIIの活性化やcdc42を介したアクチンの重合を引き起こすことを見出した。さらに、同じ糖鎖は、初代培養の小脳プルキニエ細胞の樹状突起形成を促進した。細胞表面糖鎖受容体を介した細胞間相互作用の結果、この糖鎖情報伝達系が働き、神経機能を調節しているものと考えている。


共催 北海道分子生物学研究会
日本生化学会北海道支部
連絡先   北海道大学 大学院獣医学研究科 生化学教室
斉藤 昌之(電話:011ー706ー5204)
e-mail:saito@vetmed.hokudai.ac.jp

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