北海道大学・農学部
北海道分子生物研究会(HAMB)は1983年の創立で,初代会長は札幌医大の藤永先生,二代目会長は1996年から北大薬学部の大塚栄子先生となり活動を続けてきました.私は三代目会長としての任を負うことになりましたが,事務局は同じ農学部の内藤哲先生がお引き受け下さり,庶務を一手に処理して下さることになりました.
創立時からHAMBは,分子生物学の普及のため技術的にも講習会を主催したり,日本の一流の研究者を招いてシンポジウムを主催したりして活動を続けてきました.最近の遺伝子操作技術の普及は,学生実験で簡単に行えるレベルにまで達しましたし,生命科学への貢献も著しいものがあります.これからもこのような活動方針の下で会が運営されていくものと信じております.各機関の幹事の方々のご協力をお願い致します.
私の教室では,本年8月23日から一週間,“第7回無脊椎動物病理学ならびに生物的防除国際会議”を主催しました.遺伝子組換え作物をはじめて世界へ発表した分野ということもあり,世界の分子生物学の新しい技術発表も含めて一流の外国人研究者約200名を含む計400名あまりで熱心な討論が行われ,盛会裡に終了しました.若い研究者の方々には大変な刺激となりました.
現在,北海道の分子生物学分野の方々も大変高いレベルで活躍されておられます.本研究会がこの分野の研究者へのサポーターとなるべく,舵取りが出来ればと思っております.各関係方面のご支援をお願いする次第です.