Conquest DICOM サーバ

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[ 入門編 ] Conquest DICOM サーバ

Conquest DICOM サーバはカリフォルニア大学デービス校メディカルセンターの Mark Oskinによって製作されたDICOMサーバです。このサーバはオープンソースのDICOMライブラリであるUCDMC DICOM ライブラリを元に製作されています。

 1.クイック・スタート・ガイド

1)プログラムの入手

プログラムはホームページ(http://www.xs4all.nl/~ingenium/dicom.html)から
ダウンロードできます。最低限必要なのは、以下の2つです。
   DICOMサーバ本体     dicomserver1411.zip
   JPEG圧縮・展開ツール   jpegsup1411.zip
ホームページには他に、ライブラリのソースコードや最新版(1.4.12アルファ版)もダウンロードできます。

2)セットアップ

dicomserver.zipファイルを適当なディレクトリ(たとえばC:\DICOMなど)へ展開してください。jpegsup1411.zipも同じディレクトリに展開してください。
プログラム「Conquest DICOM Server.exe」を実行します。
初回起動時に左のような
ウィンドウが表示されます。
これは、データベースのタイプを選択するもので、「Microsoft Access Database」を選択してください。(DBASE III without ODBCで使用する場合は、Borland Database Engine - BDEをあらかじめインストールしておいてください。BDEはConquest DICOM Serverのホームページからダウンロードできます。)




次にサーバの設定画面が表示されます。
AEタイトルを変更するときは、「1」を書き換えてください。
ポート番号を変更するときは、「2」を書き換えてください。
「3」は画像データを格納するフォルダを指定します。
「4」はサーバ上の画像データの圧縮方法を選択します。 必要に応じて設定します。「Cleanup disk below...」を設定すると、ディスクスペースが指定した値を下回るときに画像ファイルを削除します。0に設定すると画像ファイルを削除しません。(Nightlyは午前1時に実行します)
「6」のボタン(Install server as NT service)は、DICOMサーバをWindows起動時に実行する場合に押してください。
以上の設定が完了したら、「Save Configuration」ボタンを押して、設定を保存してください。(ちなみに、これらの設定は、「dicom.ini」 ファイルに保存されます。)
ボタンを押すと、Installation画面に切り替わります。


この画面では、図の番号順にボタンを押すだけです。
初めに「1」の "Verify TCP/IP installation".を押して、通信のチェックを行います。
左側のウィンドウに以下のようなメッセージが表示されます。

[Verify TCP/IP ]

------------------- Start TCP/IP test --------------------
[TYCO] This output is generated by the dicom server application
[TYCO] If you can read this, the console communication is OK
                :
is a very long text output for testing --
[TYCO] ---------- Succesful end of test -----------

”Succesful end of test” と表示されると完了です
次に「2」の"Make ODBC data sourceを押してデータベースを作成します。

[Make DB]

-------Start ODBC data source update or creation
[TYCO] Creating data source
:
[TYCO] Datasource configuration succesful
[TYCO] ----------------------------------


次に「3」の”Verify database installation” ボタンを押します。

------------------- Start ODBC test --------------------
[TYCO] Attempting to open database; test #1 of 10
[TYCO] Creating test table
[TYCO] Adding a record
[TYCO] Dropping test table
[TYCO] Closing database
      : 10回繰り返す
[TYCO] Closing database
[TYCO] ---------- Succesful end of test -----------


のように”Succesful”と表示されればOKです。
最後に "(Re)-initialize database".ボタンを押して、データベースを構築します。

[TYCO] Regeneration Complete

などと表示されると完了です。

ここで、ウインドウ上部の「 Browse database 」タブを
クリックして、画面を切り替えてください。サンプル
として提供されている画像が表示されます。



ここでは、
  ・匿名化
  ・ID番号の変更
  ・複数のシリーズを1つのシリーズにマージする
  ・シリーズを分割する
  ・画像データの消去
などの機能があります。
以上で、DICOMサーバとしての設定は完了です。


3) モダリティ、ビューア、他のサーバなどの登録

「 Known DICOM providers 」のタブをクリックしてください。
このページのテキストボックスにモダリティやビューアー、
他のサーバなどを登録します。
書式は、

  AEタイトル  IPアドレス  ポート番号  圧縮

です。圧縮の有無は、 un = 非圧縮にしておきます。

はじめに、「Configuration画面」でAEタイトル、ポート
番号を書き換えているときは、修正してください。
デフォルトのAEタイトルは、 CONQUESTSRV1 です。
IPアドレスは、 127.0.0.1 のまま変更しないでください。このアドレスは
字部bb自身を示す特殊なアドレスです。
あとは、書式にしたがって、モダリティなどを追加していきます。


4) その他

その他の機能としては、以下のものがあります。
  ・「 Maintenance 」タブ データベースの再構築など
  ・「 Server status 」タブ ファイル転送のログが表示されます。
                通信の確認に役立ちます。
  ・「 Query/Move 」タブ DqueryとMoveを行う画面です。
それぞれの詳細については、付属のマニュアルを参照してください。


以上で、DICOMサーバとしての設定は完了です。

 

[ 中級編 ] Conquest DICOM サーバのWebアクセス機能の設定

[ 上級編 ] Conquest DICOM サーバとMySQLで大規模なデータを扱う