1)プログラムの入手
プログラムはホームページ(http://www.xs4all.nl/~ingenium/dicom.html)から
ダウンロードできます。最低限必要なのは、以下の2つです。
DICOMサーバ本体 dicomserver1411.zip
JPEG圧縮・展開ツール jpegsup1411.zip
ホームページには他に、ライブラリのソースコードや最新版(1.4.12アルファ版)もダウンロードできます。
2)セットアップ
dicomserver.zipファイルを適当なディレクトリ(たとえばC:\DICOMなど)へ展開してください。jpegsup1411.zipも同じディレクトリに展開してください。
プログラム「Conquest DICOM Server.exe」を実行します。
初回起動時に左のような
ウィンドウが表示されます。
これは、データベースのタイプを選択するもので、「Microsoft Access Database」を選択してください。(DBASE III without ODBCで使用する場合は、Borland Database Engine - BDEをあらかじめインストールしておいてください。BDEはConquest DICOM Serverのホームページからダウンロードできます。)
次にサーバの設定画面が表示されます。
AEタイトルを変更するときは、「1」を書き換えてください。
ポート番号を変更するときは、「2」を書き換えてください。
「3」は画像データを格納するフォルダを指定します。
「4」はサーバ上の画像データの圧縮方法を選択します。
必要に応じて設定します。「Cleanup disk below...」を設定すると、ディスクスペースが指定した値を下回るときに画像ファイルを削除します。0に設定すると画像ファイルを削除しません。(Nightlyは午前1時に実行します)
「6」のボタン(Install server as NT service)は、DICOMサーバをWindows起動時に実行する場合に押してください。
以上の設定が完了したら、「Save Configuration」ボタンを押して、設定を保存してください。(ちなみに、これらの設定は、「dicom.ini」
ファイルに保存されます。)
ボタンを押すと、Installation画面に切り替わります。
この画面では、図の番号順にボタンを押すだけです。
初めに「1」の
"Verify TCP/IP installation".を押して、通信のチェックを行います。
左側のウィンドウに以下のようなメッセージが表示されます。
[Verify TCP/IP ]
------------------- Start TCP/IP test --------------------
[TYCO] This output is generated by the dicom server application
[TYCO] If you can read this, the console communication is OK
:
is a very long text output for testing --
[TYCO] ---------- Succesful end of test -----------
”Succesful end of test”
と表示されると完了です
次に「2」の"Make ODBC data sourceを押してデータベースを作成します。
[Make DB]
-------Start ODBC data source update or creation
[TYCO] Creating data source
:
[TYCO] Datasource configuration succesful
[TYCO] ----------------------------------
次に「3」の”Verify database installation”
ボタンを押します。
------------------- Start ODBC test --------------------
[TYCO] Attempting to open database; test #1 of 10
[TYCO] Creating test table
[TYCO] Adding a record
[TYCO] Dropping test table
[TYCO] Closing database
: 10回繰り返す
[TYCO] Closing database
[TYCO] ---------- Succesful end of test -----------
のように”Succesful”と表示されればOKです。
最後に "(Re)-initialize database".ボタンを押して、データベースを構築します。
[TYCO] Regeneration Complete
などと表示されると完了です。
ここで、ウインドウ上部の「 Browse database 」タブを
クリックして、画面を切り替えてください。サンプル
として提供されている画像が表示されます。
ここでは、
・匿名化
・ID番号の変更
・複数のシリーズを1つのシリーズにマージする
・シリーズを分割する
・画像データの消去
などの機能があります。
以上で、DICOMサーバとしての設定は完了です。
3) モダリティ、ビューア、他のサーバなどの登録
「 Known DICOM providers 」のタブをクリックしてください。
このページのテキストボックスにモダリティやビューアー、
他のサーバなどを登録します。
書式は、
AEタイトル IPアドレス ポート番号 圧縮
です。圧縮の有無は、 un = 非圧縮にしておきます。
はじめに、「Configuration画面」でAEタイトル、ポート
番号を書き換えているときは、修正してください。
デフォルトのAEタイトルは、 CONQUESTSRV1 です。
IPアドレスは、 127.0.0.1 のまま変更しないでください。このアドレスは
字部bb自身を示す特殊なアドレスです。
あとは、書式にしたがって、モダリティなどを追加していきます。
4) その他
その他の機能としては、以下のものがあります。
・「 Maintenance 」タブ データベースの再構築など
・「 Server status 」タブ ファイル転送のログが表示されます。
通信の確認に役立ちます。
・「 Query/Move 」タブ DqueryとMoveを行う画面です。
それぞれの詳細については、付属のマニュアルを参照してください。
以上で、DICOMサーバとしての設定は完了です。
[ 中級編 ] Conquest DICOM サーバのWebアクセス機能の設定
[ 上級編 ] Conquest DICOM サーバとMySQLで大規模なデータを扱う