第38回 北海道Signa User's Meeting報告

日  時  2014年3月15日(土)15:00〜18:00

場  所  札幌医科大学 臨床教育研究棟2F 臨床第一講義室

参加人数  53名


プログラム


1. 教えて!前原さん!
  「FIESTAの宿題報告とLAVAファミリー」
         GE Healthcare MR Sales & Marketing部
            カスタマーアプリケーションスペシャリスト 前原 広治 様

2. ちょっと見て!ちょっと聞いて!何コレ?!
  ・検証してみました 〜 Signa甲子園2013の気になるネタ 〜
                      札幌医科大学附属病院 白勢 竜二 様

3. シリーズ「うちのやり方」 - 肝臓EOB編 -
                      札幌秀友会病院    石井 亜紀 様
                      勤医協中央病院    太田 詞也 様
                      札幌医科大学附属病院 蝶野 大樹 様

4. Signa甲子園2013 金賞受賞講演
  「VR DWIBSのすすめ&当院のEOB検査(腹部検査)」
                        けいゆう病院  五十嵐 太郎 様

<世話人だより>

 3月15日(土),第38回目となる北海道Signa User’s Meetingが行われました.まず最初は,教えて!前原
さん!シリーズでGEの前原さんから「FIESTAの宿題報告とLAVAファミリー」と題して講演していただきました.LAVAは3D FastSPGRシーケンスをベースとした全肝3Dダイナミック撮像のアプリケーションです.肝臓領域に
関しては,肝特異性造影剤Gd-EOB-DTPAが臨床現場へ広く普及してから,アプリケーション開発でも注目されている領域の1つです.今回は,LAVA,LAVA-XV,LAVA-FLEXそれぞれの特徴などを教えていただけました.LAVA-XVでは,パラレルイメージング法を従来のASSETとは異なるARCを採用していて,より撮像の高速化が可能なこと,キャリブレーションと本撮像時の呼吸停止の位置ズレによるアーチファクト低減が可能とのことでした.LAVA-FLEXでは,ARCに加えて,IDEALの水・脂肪分離技術を組み合わせたもので,一度の息止めでIn Phase,Out of Phase,水画像(脂肪抑制画像),脂肪画像の4つの高分解能画像が同時に得られるものでした.
FIESTAの宿題報告では,前回に続きまたまた大議論になり,前原さんを困らせてしまいました(笑).
 シリーズうちのやり方では,肝臓EOBの検査のやり方について3施設から報告していただきました.量が少ないEOB造影剤の注入レートや撮像タイミングなどについて議論となり,大変参考になりました.
 そして最後は,神奈川UMからお越しいただいた『Signa甲子園2013金賞受賞者』五十嵐太郎さんに講演して
いただきました.五十嵐さんが所属しているけいゆう病院でのEOB検査のやり方や,そのやり方の根拠となって
いる理論なども詳しく説明していただき,大変勉強になりました.金賞受賞した「VR DWIBS」についても,
VR DWIBSができた裏話なども教えて頂きました.さらに,神奈川UMでのSigna甲子園の予選は毎回非常に競合が多く,予選を通過することがどれほど大変なことかわかりました.五十嵐さんが今まで予選に出して通過でき
なかった演題を見せていただきましたが,「これでも全国に行けないのか!」とおどろくほどレベルの高い演題
ばかりで,改めて全国には素晴らしい技師さんがたくさんいるものだなと思いました.

                                             文責:小松 伸好


今回のUMも53名という非常に多くの方々にご参加いただきました。遠方からもご参加いただき、感謝いたします。

まずはGEの前原さんから前回のUMで議論になったFIESTA-Cのお話と肝臓撮影には必須のシーケンスであるLAVAについて講演をいただきました。

Signa甲子園2013で気になったネタということで、銀賞を受賞された宮崎UMの「NATURE」を札幌医大の白勢さんに検証していただきました。

うちのやり方のトップバッターは、脳外の病院ながらEOBにチャレンジしている札幌秀友会病院の石井さんでした。

札幌医大の蝶野君からはEOBの注入レートや肝細胞相を撮像する時間などを詳細に報告していただきました。
GECT UMもよろしくお願いします!

本日のメインイベントである、Signa甲子園金賞受賞者のけいゆう病院五十嵐さんです。スライドを拝見して、神奈川UMを勝ち抜くのは本戦よりも難しいということがよくわかりました ^^; 北海道UMも来年こそは頑張りましょう!