第35回 北海道Signa User's Meeting報告

日  時  2013年6月22日(土)15:00〜18:00

場  所  札幌医科大学 臨床教育研究棟2F 臨床第一講義室

参加人数  35名


プログラム


1. 名内なう!
  「ISMRMで話題になった『アレ』」
         GE Healthcare MR Sales & Marketing部
           フィールドマーケティンググループ北海道担当 名内 存人 様

2. 前回のUMで議論になった話題
  ・「教えて!前原さん!」から
         GE Healthcare MR Sales & Marketing部
            カスタマーアプリケーションスペシャリスト 前原 広治 様
  ・「FSEの撮像条件」から
                       札幌医科大学附属病院 鈴木 淳平

3. ちょっと見て!ちょっと聞いて!何コレ?!
  「TOF SPGRの何コレ?!」          札幌秀友会病院 石井 亜紀 様
  「 FLAIRの何コレ?!」            札幌白石記念病院 木村 紀行 様

4. 腹部のDWIをキレイに撮るための工夫
                      札幌医科大学附属病院 長濱 宏史 様

5. MRと音のいい関係 〜"音"について考えてみませんか?〜
                            禎心会病院 土田 修 様

<世話人だより>

6月下旬としては肌寒い中、35名の方々にお集まりいただき、第35回北海道Signa User's Meetingを開催いたしました。
まずはGEヘルスケアの名内さんより、ITEMやISMRMで話題になっている「アレ」に関するトピックスをお話していただきました。「アレ」が何を意味するかここでは述べませんが、最近巷を賑わせているので想像は難しくないと思います(笑)
続いて前回のUMで議論となった話題として、GEの前原さんからSPGRシーケンスについて前回UMでの質問に答えていただきました。SPGRにはFastやVascularなど様々なタイプがあり、使えるオプションも異なるということで大変勉強になりました。また、FSEの撮像条件で質問のあった事柄に関して鈴木が追加発表させていただきました。FSEの撮像条件を考える上ではEcho Spaceを考慮することが重要ということを再認識する機会になったかと思います。
頭の話はここまでで、次は札幌医大病院の長濱くんに腹部の拡散強調画像をキレイに撮る工夫について発表していただきました。
「キレイ」という言葉はどこに重きを置いているかで意味合いが変わってきます。キレイな画像が必ずしも臨床に役立つ画像とは言えないということで、拡散強調画像の有用性から臨床画像まで詳細に話をしていただきました。
最後の講演ですが、今回はいつもと趣向を変えて、MRIをやってる人なら必ず関わる「音」に関するお話を禎心会病院の土田さんにしていただきました。MRIの音の成り立ちから素敵な?!演奏も披露していただき、大変興味深いお話でした。今回お話していただいた皆さまに感謝申し上げます。
さて、次回9月のUMは毎年恒例になりましたSigna甲子園の予選会になります。今年はSigna Userの聖地とも言うべき神奈川での開催になりますので、そこを目指して多くの方のエントリーをお待ちしております!

                                              文責:鈴木 淳平


第35回ユーザーズミーティングは麻生脳神経外科病院濱口さんの司会で始まりました。

GE前原さんからは前回のUMで質問が出たSPGRの撮像条件に関して答えていただきました。身近なSPGRシーケンスですが、使いこなすにはコツが必要ですね ^^;

続いて札幌医大の鈴木からFSEの撮像条件設定に関して、Echo Spaceの話を中心にお話させていただきました。MRIの基本とも言うべきFSEですが、発表を通じて理解を深めることができました。

質問をする札幌医大の中西さん。いつも的確なアドバイスありがとうございます ^^

恒例の「何コレ?!」今回は2施設から報告をいただきました。1番手は札幌秀友会病院の石井さんからTOF SPGRの画像に関する症例を発表していただきました。

2番手は札幌白石記念病院の木村さんより、出血に関するFLAIRの描出能についてご発表いただきました。
札幌医大の長濱くんには腹部DWIをキレイに撮るコツを講演していただきましたが、質問者としても活躍してくれました。ありがとうございます。
最後は禎心会病院の土田さんより、MRIの「音」に関する講演をしていただきました。MRIを扱う人にはなじみ深い音ですが、科学的な点から掘り下げて話していただき、大変楽しいお話でした。