第12回 札幌Signa User's Meeting報告

日  時  2007年6月16日(土)14:00〜16:00

場  所  札幌医科大学 臨床教育研究棟2F 臨床第一講義室

参加人数  75名


プログラム

1. 製品紹介
  『 ボースデルのご紹介 』
      協和発酵工業株式会社 札幌第二営業所  奈良 幹生 様

2. 復活!! 教えて新島さん
  『 Tip VA と Signa・る のご紹介 』
    GE Healthcare MR Sales & Marketing部
      カスタマーアプリケーションスペシャリスト  新島 隆司 様

3. User 報告
  『 エッ! これでタダ!? 感動のバージョンアップ(ver.11 → 11.1)』
                白石脳神経外科病院  中西 陽一 様


4. 特別講演
  『 SIGNA による拡散強調画像の使い分け』
                  長野市民病院    小林 正人 様

前回のUMで過去最高を記録したばかりですが、今回の参加者はなんと75名!
特別講演の小林さんや、引き続いて行われたGEセミナーの影響もあったでしょうが、ありがたいですね。

今回は長野市民病院の小林さんをお招きして、拡散強調画像の撮像のコツを実機での解説を交えてお話していただきました。
まずは協和発酵の奈良さんより、MRCP用の造影剤であるボースデルの説明をしていただきました。

当院でも使用していますが、以前に比べて胃・十二指腸の信号抑制が改善されているように思います。下痢や軟便などの副作用の多さが問題となっていますが、現在は発現率の調査を行っているそうです。当院では事前に患者さんに説明して使用していますが、特に副作用のような症状は現れていないですね。

次は約2年ぶりに復活した「教えて新島さん!」のコーナー!!

・・・でしたが、PCとプロジェクターの相性が悪く、急遽順番を入れ替えることに(汗)最近のUMではこういうトラブルが多く、参加者の方にはご迷惑をおかけして申し訳ありません m(_ _)m 次回からは改善したいと思います。
さて、順番を入れ替えて白石脳神経外科病院の中西さんに ver.11 から 11.1 への無償アップグレードについての報告をしていただきました。

ん?中西さんの印象が今までと変わったような・・・。マウスポインターを写真に合わせると、前回のUMとの比較ができます(笑)
決して病気で痩せたわけではないとの前置きがありました(笑)中西さんのプレゼンは、今流行のブ○トキャンプをダイエットに取り入れて10kgの減量に成功した話から始まりました。近くに成功した方がいると始めたくなりますね ^^;

本題のバージョンアップのお話も、ver.11 から無償で PURE、fatsat FIESTA、3D TOF Enhancement が使用できるようになるとのことでしたが、れも非常に有用な機能ですね。3D TOF Enhancement では血管の中抜けが改善される代わりに末梢の描出と画像のボケが問題になるとのことでしたが、うまく活用すれば描出能改善に役立ちそうです。

ver.11 を使用している施設はもうアップグレードするしかない!といった内容でした。
さて、「教えて新島さん!」仕切り直しです。今回は Signa のコミュニティサイトである「Signa・る」と Tip VA 、Smart Mail を紹介していただきました。

Signa・る は Signaユーザー同士の情報交換を目的として立ち上げられたサイトです。登録作業が必要(無料)となりますが、昨年行われた2006Signa甲子園のプレゼンやGE Today のバックナンバーを見ることができたり、全国のユーザーから集められた Tips 情報が得られたりとユーザーに役立つ情報が閲覧できます。
ユーザーの意見を取り入れて進化していく予定ということなので、これからの発展に期待したいですね。

また、以前からあった Tip VA ですが、より利用しやすい仕組みに改善されたということでした。対象機種は限定されてしまいますが、コールセンターに電話するだけでは理解が難しい場合などに利用してみてはいかがでしょうか?
さて、今回のお客様であります、長野市民病院の小林さんの登場です。まずはPCによる講演ですが、非常に綺麗な全身のDWIからスライドは始まり、水選択励起とCHESS、STIRの違いや画像の歪みなどについて講演していただきました。

DWIを設定する上での大事なポイントは3軸合成時の位置ずれとEcho Space、SNRを常に考えて設定を行うことと、適切なGatingの設定を行うということでした。

体幹部のDWIを撮像する際、水選択励起を用いると磁場の不均一により励起不良が起こるということで、CHESSを用いて撮像すると良いということでした。
SAT画面にてCHESSを選択すると自動的に水選択励起がオフになりますので、皆さんの施設でもぜひお試しください。

小林さんの施設では7月より3TのHDxが稼働予定ということですので、また機会がありましたら3Tのお話を聞かせていただきたいと思います。ありがとうございました。

慌ただしくMR検査室に場所を移し、今度は実機を用いての説明会です。内容は呼吸同期撮像のポイントとLocalizerを用いない全身DWIの撮像法でした。
オペコンの前に75人が陣取ることは当然不可能 ^^; ですので、読影室など4ヶ所にモニターとマイクを設置し、サテライト会場で説明を聞いていただきました。

今回小林さんが実演された内容ですが、次回UMで世話人による復習企画を予定しておりますのでお楽しみに!

そして、今回の参加者の中にはなんと前回UMで特別講演をしていただいた北茨城市立総合病院の臼庭さんの姿が!わざわざ北海道までお越しいただきありがとうございます。

この後参加者の皆さんにはGEセミナーに参加するため、息をつく暇もなくホテルに移動していただきました。今回は移動が大変でバタバタしてしまいましたが、いつもとは違った趣向で楽しんでいただけたのではないかと思います。

次回UMは9月15日で、2007Signa甲子園の予選会が開催されます。今回から磁場強度の制限がなくなりますので、多くの施設のご参加をお待ちしております。