教授挨拶
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札幌医科大学 小児科 教室員専用ページ
札幌医科大学 小児科 同門会「新樹会」会員専用ページ

 札幌医大の堤 裕幸でございます。札幌医科大学医学部小児科学講座を紹介させていただきます。

 札幌医科大学は1950年に開学されましたが、小児科学講座は開学と同時に開設された最も古い講座の一つであり、来年2015年4月で65周年を迎えることになります。初代の南浦邦夫先生に始まり、続いて中尾亨先生、千葉峻三先生が主宰され、2001年9月より私が四代目教授として担当しております。

 札幌医科大学小児科同門会は"新樹会"と称しますが、初代の南浦教授が"新しい木々のように絶えず清々しく若々しくあれ"と命名されました。会員数は327名に達し、昭和大学小児科の富田英教授、国際医療福祉大学の沼崎啓教授を初め、北海道に限らず、全国で活躍しておられます。

 札幌医大小児科も多くの国公立医育大学の小児科と同様に1科で幅広い小児疾患の全てをカバーしなければなりません。スタッフの数も限られていることから、当講座では市内の関連病院、特に北海道で唯一の小児病院である北海道立子ども総合医療・療育センター(愛称:コドモックル)と密接な協調体制を敷いております。診療と研究の分野において助け合いながら、より良い小児医療の提供のために日々研鑽しております。特に児童精神の診療です。これは当講座が早くから取り組み、北海道ではイニシアティブを取っている分野です。平成19年春からは当院の神経精神科と共同で、道内では初の"児童思春期こころと発達外来"を立ち上げ、充実を図っております。

 札幌医大小児科では、小児科専門医資格の取得のための研修体制も関連病院と連携し、充実を図っております。大小合わせて30施設の関連病院がありますが、自治体病院が多いのが特徴で、全体の8割以上に及びます。札幌市内では、前述のコドモックルを初め、北海道医療センター、NTT東日本札幌病院、札幌北辰病院など、市外では、苫小牧市立、函館市立、釧路市立など充実した関連病院があります。いずれも小児の一般診療の他に、小児救急医療と新生児医療の研修が可能です。詳しくは関連病院のサイトをご覧下さい。

 大学病院、そして関連病院の研修を終え、小児科専門医を取得した後には幾つかの道が開かれています。専門性を身に着けるため何処かの臨床グループに属すことが一般的ですが、博士号取得のために研究生活に入ることもあります。この場合には当講座で研究を開始する他に、当大学の病理学、衛生学、病態情報学部門など基礎の教室で研究を行うこともあります。ある程度の研究成果を得、また専門性を身に着けた後には、更に磨きをかけるため、国内外の著名な施設へ留学することも可能です。この、国内外への留学の継続は教室の生命線と位置付け奨励しており、常時数名が出向いております。彼らが最先端の施設で学んだものを持ち帰ってくれることが、教室の絶えざる活性化に繋がると考えております。

 当教室は伝統的に感染症の診療・研究が盛んで、初代南浦教授は細菌感染症、中尾教授・千葉教授はウイルス感染症が専門であり、私もウイルス感染症を専門としております。サッポロウイルス(2002年よりサポウイルスと呼称)は、世界中に存在し、下痢症をおこすウイルスですが、このウイルスは当講座が中尾教授時代に世界で初めて発見し、千葉教授時代にその性格が明らかにされ、サッポロの名が冠されました。現在も幾つかのウイルスに付いて活発な研究がなされています。只、この教室のメインテーマに縛られず自由に専門性を選べるのは無論のことです。

 我々はこの広大な北海道の大地、そして北の都、札幌で、我々が将来を委ねる日本の子供たちが心身共に健康に生まれ、育ち、そして成人していくことを見守ります。また、ここから世界に向けて研究成果を発信します。教室のスローガンは「診療は全道へ、研究は世界へ」です。我々と志を一つにする前途有為な若者の登場を切に期待いたします。